研ぎ澄まされた孤独

とりとめのない思考を無理に言語化した記録

2016-01-01から1年間の記事一覧

なぜ人は「ありえたかもしれない人生」について考えてしまうのか

友人に貸していた『ゲーム的リアリズムの誕生』が返却されたのでぱらぱら読み返したのですが、いろいろ考えたことがあるので草稿的に素描しておきます。 ・高校の時の別の高校に入っていたら……という仮定法過去高校2年生の4月頃、部活でいろいろ大変な目に…

紫色のお姉さんについて

こんばんわ。 「『本の感想を2日に1回ぐらいのペースで書きます』と言ってから5日が経ちました。それがこのザマです」と言ってから12日が経ちました。それがこのザマです。 しばらく本をゆっくり読むことはしばらくできません。それができるようになるの…

文学って読む必要あるのか?

1つ1つの仕事のメールで落ち込んだりしてはいけない。全体として仕事が成功すれば、全体としてプラスならばいい。個別の小さなマイナスを気にしてはいけない。 なぜ小さなマイナスを気にしてしまうのか。痛いからだ。小さな傷跡に驚いてしまうからだ。繊細…

最近読んだ本の感想5冊

「2日に1回ぐらいのペースで本の感想を書いていく。」などという宣言から5日が経過した。それがこのざまである。 本は読んでいるんだが、書くのがめんどくさい。果てしなくやる気がない。頭のなかで本についてあれこれ考えたりシャワーを浴びている時に独…

感想『まぼろしの郊外』

宮台真司の『まぼろしの郊外』(1997年)。僕は2年前に『制服少女たちの選択』(1994年)、昨年に『終わりなき日常を生きろ』(1995年)を読んだが、内容的にはだいたい同じ。だがこの本が一番網羅的かつわかりやすかったと思う。 まず第一部は…

感想『日本近代文学の起源』『趣都の誕生』

今日から2日に1回ぐらいのペースで、本の感想を書いていく。なぜか。理由は2つある。 ひとつは、読書のモチベを上げるためだ。いま、僕はかつてないほどに危機感をもっている。それは、本を読まねばならないという危機感だ。前から僕には教養コンプレック…

平行世界の偶然性――『orange』について

佐々木敦の『未知との遭遇』を読んでいるんですが面白いです。まず最初の「ビギナーの憂鬱」からして自分が考えていることと完全一致しましたからね。 ネットとその検索というシステムによって、あらゆる情報がアーカイブされ整理された時代、なにか新しい趣…

ハロウィンの渋谷を見物した感想

・かつて渋谷は存在そのものが物語を持っていた。しかしいまはハロウィンみたいなコンセプトを注入しないと物語が始まらない ・ハロウィンをソフトウェアだとすると街はパソコンみたいなもの ・こういう祝祭がないと日本人はやってらんないのではないかと思…

出版就職活動日記(6月~終わり)

6月3日 ○○○研究所のGD&1次面接。豊洲には開始時刻の2時間前に来ていて、周囲をぶらついていた。しかし大変なことに、13時開始だというのに僕は13時半開始だと勘違いしていた。それに気づいたのは12時55分ぐらいのことだった。よく気づいたもの…

出版就職活動日記(5月)

5月5日 昨日からジョナサンで徹夜で集○社と○○○研究所のESを書いていた。朝5時に帰宅し、シャワーを浴び、大学の図書館に行って下書きの続きをする。全く寝ていないのできつい。友達と会い、飯を食い、まったく回っていない頭で話をする。 そうこうしてい…

出版就職活動日記(4月)

4月1日 中目黒にある某芸能事務所の説明会に参加。芸能には興味ないけど、視野を広げるために一応。興味が無いので、途中で寝てしまった。質問の時間があり、学生は頼まれてもないのに自分の大学名と氏名を言ってから質問をしていた。どれも聞いたことのな…

『読んでいない本について堂々と語る方法』の感想

ピエール・バイヤールの主張は明快だ。「本は通読する必要はない。むしろ場合によっては、読まないほうがいいこともある」 読んでいない本について堂々と語る方法 (ちくま学芸文庫) 作者: ピエールバイヤール,Pierre Bayard,大浦康介 出版社/メーカー: 筑摩…

『何者』から考えた創作者のあるべき姿

『何者』を観ました。 僕は2年ぐらい前に原作を読んだのですが、当時は結構な衝撃を受け、就職活動というのはなんとたいへんなイベントなのだろうと思いました。 あれから2年経ち、実際に就活を経験した自分がどのように『何者』を読むのか興味があり、観に…

なぜ街で女性を目で追ってしまうのか

先週から大学の後期が始まりました。 大学には夏休み中にもちょくちょく行っていましたが、やはり授業が始まると人の量が全然ちがいます。 世の中にはこんなにも若い男女がいるのか、そしてその男女がこのような狭い空間にひしめき合っているとはなんと奇妙…

『君の名は。』感想

まあ前提として僕たちは新海誠が最高の作家だということを知っているわけです。 だから今回の鑑賞もその「答え合わせ」に過ぎませんでした。 「やっぱり新海監督は最高だぜ!」と。 したがって特に語ることはないのかもしれません。 新海監督の作品といえば…

AIと人類の未来

肉体労働、単純作業、事務作業はもとより、すべての頭脳労働・クリエイティブ産業、コミュニケーションサービス産業(マニュアル・ノンマニュアル問わず)は人工知能に代替され、人間はベッドの上でブドウ糖溶液を注入されながらパソコンでYouTubeを見て過ご…

『シン・ゴジラ』の感想

まず前提 ・庵野秀明の作品はエヴァのTV版と旧劇場版のみ鑑賞済み ・ゴジラは「ファイナルウォーズ」と「GODZILLA」のみ鑑賞済み この感想を書く意義 ・『シン・ゴジラ』を観に行っていろいろ感じたものの、一人で観に行ったためにそれを誰とも共有できずに…

俺は就活というものを絶対に許さない

内定が出ました。これにて就職活動終了です。 周りを見ると、就活を終えたやつらというのは「いやあ、いっぱい祈られたけどそれはそれでいい経験だったなあ」などと言っています。 僕は全くそうは思っていません。 「リラックスして受けてください」という言…

最終面接を受けてきた

参議院選挙2016の開票特番を聴きながらこれを書いている。このエントリの目的は特にない。ただ何か書きたいと思ったから書き始めた。 今日は9時ぐらいに起き、スーツを来て投票に行った。僕が投票に行ったのは昨年の統一地方選2015以来2回目だ。投票所には…

結局、育ちの良い奴が就活では勝つんじゃないか

結局就活で見られているのは「雰囲気」であり、それは学生の「育ち」とか「環境」によって育まれるものだと思います。 こんにちは、17卒NNTです。 内定がありません。 自分で言うのもおこがましいですが、僕は学生時代にけっこうすごい経験を積んでいます。…

17卒NNTだけど母親が毎日就活のことで小言を言ってきて疲弊している

1週間ほど前、母親にこんな話をした。 「友達が、1年ぐらいなら就浪を考えているって。バイトしながらだったら人暮らしを継続できるし、お母さんも別にそれでいいってさ。あんたならなんとかやってけるでしょうって。俺ももしやばかったらインターンしてたと…

第1志望に落ちました

昨日、某出版社の2次面接を受けたのだが、今朝お祈りが来た。かなり志望度が高いところだったので、悲しい。とはいえ落ちただろうなとは思っていた。面接を受けながら、「あ、俺ヤバイ」と思っていたのだ。ESに書いていたことはまったく質問されず、「もし……

就活で破滅する思考法

「まだES通ってないのに筆記試験の日程を手帳に書くなんて、アホらし」 ……そう思っていました。取らぬ狸の皮算用なんて、ダサいと。 でもね、それは破滅の思考です。今日そのことを実感しました。 某大企業SのES通過の連絡を頂きました。筆記試験の日程は、…

『世界から猫が消えたなら』を観て思ったこと

結論から言うと良かったです。 この映画、一見「失ってはじめて大切なものに気づいた」系のテーマに感じます。主人公は電話、映画、時計を世界から消し、その代わりに寿命を一日延長していきます。そのなかで、電話や映画によって支えられていた人間関係の大…

「捨てる紙あれば拾う紙あり」――明日必着のESを諦めてはいけない

今日は14時すぎに目が冷め、青ざめました。明日必着のESをまだ書いていないからです。 というか本当は9時に起きるつもりだったのですが、今朝7時半になぜかバイト先から「店の鍵を開けて欲しい」という電話が掛かって来てバイト先に行きそのままスマホをい…

青山学院大学に行ってみた

2016年4月26日火曜日 今日は某社の筆記試験で渋谷に行ってきた。渋谷、いつぶりだろう。乗り換えで駅構内を歩くことはあれど、街を歩くのは3か月ぐらいぶりだ。オンシャは宮益坂を上り、青山通りを左折した先にあった。時間まではまだ1時間以上あったので…

感想:岡本一郎『グーグルに勝つ広告モデル』(光文社新書、2008)

昨日代々木を深夜徘徊している途中に寄ったブックオフで発見し、衝動買いしました。 グーグルに勝つ広告モデル?マスメディアは必要か? (光文社新書) 作者: 岡本一郎 出版社/メーカー: 光文社 発売日: 2014/03/14 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを…

卵に騙された話

今日池袋のつけ麺屋に入ったんですよ。初めての店。そこで肉つけ麺というのを頼んだんですね。 そしたらなぜか卵が付いてきたんですよ。別皿で。 「?」 つけ麺になぜ卵がついてくるのか。 月見ざるそばじゃあるまいし。 食べ方がよく分からず、僕は卵を無視…

リップヴァンウィンクルの就活

今日は某企業の説明会でした。あまり興味はないところなのですが、志望業界だったので行ってきました。会場に入って、机の資料をパラパラとめくっている時、何かの違和感をもつ。なんというか……右翼? 学生のうちに読んでおくべき本とか言っておくべき場所と…

就活が怖い

就活のためにインターンを去年の5月から続けているわけだが、それがあまりにも長期化し、今もまだ続けているという異例の事態に。就活のために始めたインターンが就活を阻害するという倒錯ぶりに頭を悩ませている。いまのぼくはもはや、説明会に行ったり業…