2018-01-01から1年間の記事一覧
僕は大学3年生の春、具体的には2016年3月6日日曜日に観た『オートマタ』からずっと、観た映画の半券をスクラップしています。なんのためにやっているのかわかりませんが、とにかくやっています。 観た映画はできるだけフィルマークスに感想を書くようにはし…
12月12日水曜日ーー 前日に降った雨がアスファルトに溜まり、冬の寒さを一層研ぎ澄ませていた。スーツ姿のまま、カメラを携えた僕はこの街に降り立った。 高度成長の象徴となる電波塔を望む。 暖かなオレンジ色が暗闇に浮かぶ雲を照らし出している。 手前に…
☆序文 クイーンのことをなにもしらないゆとり世代でさえ楽しめたということで、コンテクスト関係なく、単独の映画としてすばらしいです。単にすごくおもしろい。バンドの伝記モノということで当然ですが音楽がふんだんに使用されており、どれもが大ヒット曲…
いや、先輩のグラスの酒が減ってる時にお酌しないとかそういうことじゃないですよ。そういうのはたまに言われますが、最近になって意識的にちゃんとするようにしてますから。そうではなく、例えば、 僕「こんど課長に飲みに誘われたんですが、何話していいか…
やる気がある人は輝いているように見える。たとえば若い起業家。僕たちはなんとなく、若くして起業している人は熱意に満ちていて夢があって希望があってバイタリティがあって素敵な人生を送っているように見える。そしてそういう人とくらべ、自分はなんてや…
ぼっちコミュ障で学生時代を過ごした人物が社会に出たあとどのような生活を送っているのかということについては学生時代から一定の関心を寄せていました。大方の予想通りぼくは特にぼっちコミュ障を脱した感もなく大学を卒業し、社会人のフェイズへと突入し…
今日は六本木に用事があったのですが、東京タワーも冬カラーになったことだし、ということで、カメラを持って行きました。 そしてノリで年パスを作ってしまったというわけです。通常、スカイデッキまで行くには2300円かかります。年パスは6000円ですから、1…
あのハロウィン以来、ずっと何か実存的なもやもやを抱えている。それは少し昔の言葉で言えば「非モテ」の感情だと思われる。 「リア充」「非リア」の用語が爆誕し、インターネットに耽溺する自分たちとその他を積極的に区別しはじめたゼロ年代初頭、それはま…
2018/10/31(水)、渋谷に行ってきました。買ったばかりの一眼レフを提げて。ハロウィンの夜に渋谷に行くのは2回目です。 まず山手線で渋谷駅に向かう途中、「ハロウィンのためハチ公前が大変混雑しております」というアナウンスが。言われなくてもわかって…
8月末に隣の課の課長が退職した。某大手IT企業に転職したのだ。僕はとくに彼と親しかったわけでもないのだが、彼の非常に会社のことを考えていて、頭を使って仕事をしているという点を尊敬していた。常に優先順位と費用対効果を考え、コストに見合わない仕事…
たんに大きいお友達が観てる映画かと思いきや、意識の高いオタクも観てるみたいで、じゃあ観とくかぐらいの軽い気持ちでバルト9にはいった。見終えてすぐの感想は「いい映画だったー」。おっこは両親の死を受け止められず、夢の中で生存している両親と触れ合…
大学4年生の最後の春休みに一人でニューヨークに行ったという話を1万5000字の日記にしたのですが、なんの意地か写真を一枚も載せず、文章だけですべてを説明しようとしていました。でもよく考えたらあの旅行中に撮った写真ってロクなもんがなかったんですよ…
1. 連休最終日、こないだの月曜日のこと(って3日前か。もうそんなに時が経ったのか。つい昨日のことのようっていうか、火水木なにやってたんだ。一瞬で3日間が過ぎている)。有楽町に映画を観に行った。1時間も早く着いてしまったので、吉野家でめしを食い…
音に反応して襲ってくるエイリアンによって地球は壊滅。荒廃した地球で残された人類は細々と暮らしていた……絶対に音を立てないようにして。 4.0点 正直ナメてかかってました。途中から最後までずっと口を手で押さえながら観てた。すごーくハラハラした。 こ…
※2018年9月発売号 『東京カレンダー』は2001年から刊行されているグルメ雑誌だが、昨年4月から編集長が変わったのか、コンセプトを大きく転換している。 表紙を見れば明らかだ。 2017年2月発売号と3月発売号。 これが4月から次のようになる。 4月発売号と5月…
リベラルは自分のことを正しいという。しかし一方で、リベラルでない人々もまたリベラルのことを「正しい」という。この鉤括弧つきの「正しい」というのが重要だと思っていて、つまりリベラルでない人たちもリベラルは狭義には正しいと思っているのだ。ただ…
電車を降りて五反田のHUBに入る。ここに来るのは久しぶりだった。小雨の降る夜だった。バスのパイントを注文すると、カウンターのポスターが目に入った。「バスペールエールは9月末で提供を終了します」…… テーブルでパイントをあおり、ボックスの中を覗くと…
かねてより行きたかった六本木ヒルズの展望台に登ってきました。いわゆるガラス張りの展望台がチケット1800円、屋上のスカイデッキに登るには別途500円がかかります。 なお、スカイデッキに登る際はカメラやスマホ以外の荷物をロッカーに預けなければならず…
愚痴。 とても曖昧にして書いたためいまいち想像がつきにくいかもしれないが、足がつくのがいやなのでぼかしたままにする。 僕は会社でなんというか大雑把に言えば営業の部署にいる。製品の売り上げの数字を見てあれこれ戦略を練るところだ。仕事の1つとし…
2017年8月19日、激震が走った。 新宿バルト9で何の気なしにレイトショーのチケットを予約した僕は、ゼロに等しい期待を背負って硬めのシートに腰かけた。土曜の夜。誰にも邪魔されないプライム・ナイト。どれだけ夜ふかししても、どれだけ深酒をしても、誰に…
はじめてスムースジャズを聞いたのは高校生の頃だったと思う。本校舎と隔絶された汚い部室棟の一角で我々は先輩がiPod touchで流すBrian culbertsonを聴いていた。 Live From the Inside (W/Dvd) アーティスト: Brian Culbertson 出版社/メーカー: Grp Recor…
夏休みが終わり、明日から仕事だ。ということで寝る前に駆け足で振り返りたい。 横浜駅SF (カドカワBOOKS) 作者: 柞刈湯葉,田中達之 出版社/メーカー: KADOKAWA 発売日: 2016/12/24 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (9件) を見る 横浜駅はいつもいつ…
夏休み。6連休を取った僕はドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』を読破しようと目標立てたもののページを繰る手が進まない。物語自体は面白い。文章も光文社古典新訳文庫ということもあり読みやすい。けれども家でじっと本を読み続けるということそれ自体…
あるいは、なぜセレブはリベラル化するのか。 6月に朝日新聞出版から発売された橘玲の「朝日ぎらい」は、「私たち、そんなに嫌われてますか?」というクソダサいキャッチコピーの帯に巻かれて登場した。そんなに朝日ぎらいでもないが強いて朝日が好きという…
『アベンジャーズ』の大ヒットにより世界はアメコミという古くて新しい世界に熱狂している。だが、ほんとうの熱狂は映画とは別の場所にある。 1985年、アメコミ界は崩壊した。「ザ・クライシス・オン・インフィニットアース」……当時、DCの世界には複数のスー…
表題の件、どのようにすればよいでしょうか。 サンプルとして今週のぼくの日曜夜の過ごし方ですが、 18時〜19時 買い物。本屋で棚を物色したり、無印でハンガーを買ったりした。無印ってレトルトカレーの品揃えが豊富だな。ほとんどカレー屋だ。無印と本屋が…
きわめて個人的などうでもよい話です。じゃあ普段のエントリは客観的かつ重要な話なのかと問われればそんなことはないのですがね。 昨日は終日雨で空気がしっとりしておりました。午前中は家で映画を見たりしてダラダラしていた。無駄に早起きしたせいで眠気…
高層ビルに点いている赤い光が好きだ。 ということで西新宿にある都庁の展望台に行ってきました。物心ついたときから新宿に住んでいたのですが、じつは展望台には一度しか上ったことがありませんでした。その一度とは小学生時代の社会科見学です。もちろん真…
新橋駅を歩いていたら声をかけられた。 「すみません、SL広場ってどこですか?」 「ああ、それなら……」 と、たどたどしくも一応説明した。 立ち止まるほどのことでもないので歩きながらの説明だった。 相手は20代の感じの良い男性2名。 説明を終えるも一応地…
いつのまにか新卒2年目になってしまった。4月入ってからの2週間は死ぬほど忙しくて、毎日12時ぐらいまで残業をしていた。一度終電を逃した。仕事ってなんなのだろうとその意義をいくども疑った。というか、なぜこんなに遅くまで仕事をしなければならな…