シェアする必要のない楽しみの方が人生多いんじゃない

　iPodtouchに入ってる懐かしい音楽をリスニングしているときに、ふと思ったんです。

　例えばスマホでは、音楽再生アプリなんかを通じて、今聴いている音楽をツイッターに投稿できたりするじゃないですか。#nowlistening　なんていうハッシュタグもあります。

　でもそういうことつぶやいたって、誰かがリプライとかRTで反応するとしたって、それ自体は嬉しいことかもしれませんが、音楽を聴くという行為自体の楽しさが増大するわけではありません。だから音楽を聴くという行為は、とくにシェアする必要はないんじゃないかと。

　うーん、なんかこの言い方だと少し違いますね。そうですね、なんて言えば良いのか……

　よく分からんのですけれど、まあ、耳をすっぽり覆うタイプのヘッドホンを付けて、アニソンを聴いていた時、僕は確実に孤独だったと思うのです。僕しかいない部屋で、外界の音を遮断して、ミュージックに没頭していた。社会性を排除した、とあえて書きますけど、その状態の時の僕は確実に楽しんでいた。それは事実だし、僕は、音楽を聴くという行為以外にも同じような「楽しみ」ってあるんじゃないかなと思ったんです。

　まあ言ってしまえば現代の娯楽なんて人によればなんでも独りで楽しめるものだとも考えられますけれどね。

　ただ僕は、こんなふうに「孤独でもええじゃないか」みたいなことを考え、書いている自分をふと客観視すると、やっぱりいけないんじゃないかと思ったりもするんです。

「人間は社会的な動物だ」なんてよく言うじゃないですか。僕は孤独を肯定するようなことを（主にツイッターで）しばしば主張するするにも関わらず、社会的に人と触れ合うことの楽しみも分かってしまっているんです。なまじ高校で友人がいたばっかりに。

　だからなんというか、論理が上手く成っていないんですが――タイトルの言っていることは強がりなんじゃないかと、僕は自己分析します。そもそも「人生なんて……」と18歳の子供が言っている時点で胡散臭いです。

　でも本当に半分ぐらいそう思っているのも、どうしようもない事実なんです。だから僕は、タイトルのことをしっかりと否定できるような人間に、将来なれればいいなと思います。*1