大学のキャンパスで一人青空読書(造語)をしていると、2名の男性に声をかけられた。
彼らは所属・名前を明かさなかった。何を目的に話しかけてきたのか、それすらもふわふわしていてつかみどころがなかった。ひらたく言えば怪しかった。だが私は成り行きで彼らの話を聞くことになってしまった。
彼らは私と対面のベンチに座り、テーブルにiPadを置いてスライドショーを開始した。そのテーマが「大学生活って充実しているけれど、どこかに「物足りなさ」がある……それっていったい何に起因しているんだろう?」という、とても曖昧なものだった。
彼らは何者なのか、そして私に何を迫るのか。私は頬杖をつくなどして敵意をほどほどに発しながら、警戒してプレゼン(笑)を聞いていた。
最後まで聞いたが、やはり彼らのミッションは意味不明だった。あまりにも抽象的だったため内容はほぼ失念してしまった。
スライドショーの最後の1枚に箇条書きで「勉強する意味ってなんだろう?」「人の為と書いて偽」などの示唆に富んでいるようで富んでない言文が映されて、「この中で興味のあるテーマってありますか?」と訊かれた。なにがしたいのやら。
で、結局こちらから適当に話を切り上げてお帰り願った。この件で私が思ったのは以下のことである。
1、所属と名前ぐらい明らかにせよ
大学の外部の人間なのか、内部の人間なのか、そのぐらいはハッキリしてもらわないと、こちらの態度を決定しかねる。例の人たちは院生だったっぽいのだが、なぜそれを言わなかったのか。
2、男女2名のペアで突撃せよ
どうせ話すのなら顔の良い異性が相手にいた方がいい(願望)。女2名とか男2名だと、なにやら怪しい感じがする。確か入学してしばらくの間は銀行やクレジットカード会社のゲリラ勧誘がキャンパス内を跋扈していたのだが、それは男女2名のペアが多かった。
3、ミッションを示せ
「○○の勧誘です!」とかあけっぴろげに言うのは警戒マックスだろうが、だからといって「授業で学生にお話を訊いて回ってるんですが……」などと言うのはあやふやの極み*1。怪しい集団と思われるのが関の山だ*2。それとなく目的意識を出してほしい。
ともかくやるならもうちょっと他人の心理を考えてから行動してほしいと思った。