頭の中でフッと浮かんだ考えをアーカイブする時って、ふつう文字で残しますよね。で、文字で残すっていったときにやることは、ケータイのメモに入力したり、手帳に書き込んだりですよね。
でもそのアイデアの種が膨らみ続けて、どんどん発芽して成長したら、もう文字で残すのがめんどくさくなっちゃう……っていうときがあるんですよ。
所謂「頭の回転に手が追いついていかない」っていう状況です。経験したこと、いちどはあると思います。*1
そういったときにアイデアをアーカイブせずに記憶の彼方に追いやってしまうのはもったいないなと思っていて、今年の5月ぐらいから、「脳みその言語化」について考えてました。*2
僕は今、考えごとを書くときは、短いフレーズならiPodtouchのメモ帳、ブログの下書きなどならpomeraDM20、というふうにしています。
でも、僕はもはやフリックやキーボードで入力するということすらめんどくさいんですよね。
そこで思ったのが、音声で残すという方法です。ICレコーダーに今考えていることを吹き込む*3。
これはなかなかいいかもしれません。無言でポチポチと文章を書くよりも、声に出してしまった方が、頭の中が整理できるような気がします。実際、僕も自分の部屋で人で考えごとをするときは、独り言をぶつぶつ言いながら論理を組み立てたりしています。
まあこの方法の欠点はたった今述べたとおり、独り言だから外でやると気味悪がられるということです。
ただ、それをカモフラージュすることはできるかもしれません。今流行りの「ハンズフリー通話」を装うのです。イヤホンをスマホに接続し、電話の向こうの架空の話し相手を想定し、メモを取るのです。
めんどくさいですね。準備してる間のラグがネックです。
それにそもそも、音声によるアーカイブというのは、大学の講義中や図書館では不可能じゃないですか。
困った……というのが最近の思いです。
【おまけ】
この、「頭の回転に手が追いついていかない問題」っていうのは昨日書いた『リライト』の話*4に接続できると思っていて、つまりあの作者は、あの複雑なプロットに対して、文章を書く手が追いつかなかったのだと思うんです。
だから、プロット=脳みそがあまりにも先行していたための、あの荒削りな文章だったのかもしれませんね。
でも本として世に上梓するからには、読者が軽く混乱するような練りの甘さはまずいでしょう。まず作者が『リライト』しろよって思いました。
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