研ぎ澄まされた孤独

とりとめのない思考を無理に言語化した記録

「捨てる紙あれば拾う紙あり」――明日必着のESを諦めてはいけない

  今日は14時すぎに目が冷め、青ざめました。明日必着のESをまだ書いていないからです。

   というか本当は9時に起きるつもりだったのですが、今朝7時半になぜかバイト先から「店の鍵を開けて欲しい」という電話が掛かって来てバイト先に行きそのままスマホをいじっている時になぜかアラームをオフにしてしまったらしく、それゆえ帰って二度寝したらこの有様で、つまりはすべて僕の責任でこんな大寝坊をしてしまったわけなのですが、とはいえ、下書きというか草稿は既に完了しているので、あとはボールペンで清書するだけです。

 というわけで僕は起床後ただちに自転車に跨がり、新宿の郵便局に向かいました。お腹が空いていたので途中で吉野家に寄り、牛丼並+生卵を食べてきました。

   そして郵便局に到着。ここで時刻は14時45分。1階の机に陣取り、清書を開始します。隣にはスーツ姿の就活生がESを書いていて、一緒に頑張ろうぜと心のなかで親指を立てます。

 で、1時間半ほどかけてESが完成し、封筒に入れ、宛名入れも完了。時刻は16時35分。いそいで2階に駆け上がり、番号札を取ります。

 

 66人待ち。

 

 ふむ?

 

 ぼくは直感しました。

 

 間に合わん。

 

 17時の集荷に間に合わん。

 

 速達を翌日に間に合わせるためには、17時の集荷までに郵便局に提出しなければなりません。

   間に合わなかった場合、届け先の一番近所にある「ゆうゆう窓口」にまで行かなければなりません。

   ちなみにこないだも僕は夜10時すぎに晴海埠頭の近くの晴海郵便局に行ってESを提出したりもしました(まあそれはそれでわりと面白い体験なのですが……)。

   しかし今回はそんなことをしてもいられません。なぜならこの後、明後日必着のESを書かなくてはならないからです。

 僕は番号札を手の中で握りつぶし、ゴミ箱に捨てました。新宿には郵便局がいくつもあります。他のところなら、並ばずに出せるかもしれない。そういうわけで、まずは代々木にある郵便局に行くことにしました。

 再びチャリに跨がり、韋駄天、代々木郵便局を目指します。少々危険な信号無視をしつつ到着。時刻は16時40分。

 

 なんと郵便局は閉まっていました。16時で終業という張り紙がされていました。

 

   しかしこれでは終われません。御社の近く(中央区)まで電車賃と時間をかけていくのは嫌です。

   よく見ると、代々木郵便局のところに「お急ぎの方は南新宿郵便局まで」というマップがありました。よし! 僕は急いでその郵便局に向かいました。

 

 そこも終業していました。

 

 僕は途方に暮れました。どうしよう。御社の近くのゆうゆう窓口を調べないとなあ……でもそのためには郵便局の人に聞かないとなあ……

 そうです。速達が翌日必着に間に合うかどうかはともかく、いずれにせよ郵便局の人に会う必要があるのです。

 というわけで僕は最初の西新宿郵便局に行きました。到着。時刻は16時55分。番号札を見ると、現在754番の人が窓口にいて、70人待ち

 

「無理やな」

 

 そう呟いて、番号札を手に取ろうとした時、発券機の横にあるものを発見しました。それはしわくちゃの小さな紙切れでした。そこには756番という番号が記されていました。

 僕はもう一度窓口に表示されている番号を見ました。755番と赤くデジタルに表示されていました。

 

 次じゃないか――。

 

 僕は夢中でしわくちゃの756番の番号札を取りました。そして発券機から少し離れて呼び出されるのを待ちました。時刻は16時57分

 

局員「756番でお待ちのお客様ー」

ぼく「はいっ。これ速達で明日中に届きますか?」

局員「届きますよ。400円ですね。まもなく本日最後の集荷なので、今持っていってしまいますね」

ぼく「ありがとうございます。よろしくお願いします」

 

 そうしてESは明日中に届くことになりました。

 

 この話から得られる教訓は、「捨てる紙あれば拾う紙あり」ということです。

 皆さんも明日必着のESが間に合わないと思っても、最後まであきらめないでください。僕からは以上です。