結局就活で見られているのは「雰囲気」であり、それは学生の「育ち」とか「環境」によって育まれるものだと思います。
こんにちは、17卒NNTです。
内定がありません。
自分で言うのもおこがましいですが、僕は学生時代にけっこうすごい経験を積んでいます。けれどもなかなか内定が出ません。1次面接、2次面接は通るのですが、3次面接以降で落とされます。あくまで自分の感想ですが、1次面接は「コミュ障チェック」、2次面接は「圧迫耐性があるかどうかチェック」、3次面接以降は「雰囲気チェック」だと思っています。
就活は「縁」とか「相性」とかいいますが、本当にそうだなあと思います。自分では和やかに会話出来たと思っても落とされたりしますから。結局は面接官の感じ方によるんですね。
では面接官に感じがいいと思われるのはどんな人なのか。僕はそれは、育ちがいい人だと思うんです。
話し方がなめらかでよどみないとか、声が良いとか、顔が良いとか。そこらへんの要因が強いと思います。
「そこらへん」とはなんともあいまいですが、そのあいまいさこそが面接の難しいところなのです。
面接ではどういう人が通るのか……それは言語化できない非言語の部分で評価されるのです。
就活ではまず第一段階として、自身の言語化を求められます。
学生たちはエントリーシートに「私はバイトリーダーをやりました」「私はイベントを企画して有名人を呼びました」などと書きます。
こうした「私は🔴🔴です」「私は🔴🔴をしてきました」といった表現のことを確定記述といいます。
第二段階は面接です。面接では冒頭に書いたように、コミュ障かどうか、圧迫耐性があるかどうかなどが見られます。
これは確定記述には反映されない部分です。いわゆる人柄や雰囲気ですね。
バイトリーダーをやっている、イベントを企画した、それは分かった。でも実際どういう人なの? ……それを見ているわけです。
これは先程の確定記述には還元され得ない、剰余と呼ぶことができます。剰余こそが大事なのです。
ところでこの剰余というのはどのように手に入れれば良いのでしょうか?
僕にはわかりません。
バイトリーダーをやったりイベント企画をすることなら、本人の努力次第でできると思います。けれども人柄とか雰囲気って、どうやって手に入れろっていうのでしょうか。
「合う合わないもあるから、数を打って縁があるのを待とうよ」という人もいます。
でも現実には、複数内定を持っている人もいるじゃないですか。数を打って縁があるのを待つまでもない人もいるじゃないですか。そういう人は、明らかに優れた人柄や雰囲気を持っていますよね。
じゃあそういう人は何か就活のために他の人以上の特別な努力をしたのかっていうと、そうでもない。逆に、大学3年生になって就活が近づいてきて「なんかしないとヤバイ」ということでインターン始めて就活一発逆転を狙うみたいな人もいるけど、そういう人はなかなか通らない。就活では「瞬間的な努力」は重要視されないんです。
大学受験は「瞬間的な努力」が重要でした。1年2年と遊んでいても、3年生になった途端に勉強に没頭し、受験で成功する人はたくさんいます。『ドラゴン桜』や『ビリギャル』はまさにそういう話でした。
でも就活はそうじゃない。ある企業の面接で、「あなたが感謝したい人を3人挙げて理由を教えてください」という質問をされました。恐らくこのような質問も別に回答する内容そのものはそんなに大事ではなく、どのようにしゃべるかが大事なのだと思います。でも僕はこの面接が終わり質問を振り返った時、なんて恐ろしい質問だっただろうかと思いました。感謝したい人を3人、自分の人生の中からピックアップし、その理由を述べる。これはもはや学生の現在の姿を見るというよりも、生い立ちを見るということですよね。就活は今現在の我々だけではなく、我々の人生そのものが選考対象になっているのです。
そんな馬鹿な話があるか。それってもう育ちの問題じゃないか。そんなことを思ったのですが、NNTが何を言っても説得力はない。