研ぎ澄まされた孤独

とりとめのない思考を無理に言語化した記録

新橋でSL広場への行き方を聞いてくる怪しげな男性

新橋駅を歩いていたら声をかけられた。

「すみません、SL広場ってどこですか?」

「ああ、それなら……」

と、たどたどしくも一応説明した。

立ち止まるほどのことでもないので歩きながらの説明だった。

相手は20代の感じの良い男性2名。

説明を終えるも一応地上行きの出口までは一緒に歩く。

「やっぱり新橋って飲み屋とか多いんですか?」

「そうですね。両脇に飲み屋が続く商店街みたいなのもあって」

「オススメのお店とかあります?」

「いや僕あんまり新橋で飲まないんですよ。それじゃ」

 

……とまあべつに普通の道案内のようだが、不可解な点が3つある。

 

1.いまどき道に迷ったとして人に聞くだろうか?  相手は20代である。ふつうスマホググるのではないだろうか。

2.僕は新橋へ向かう道のりでイヤホンをして歩いていた。仮に道に迷ったとして、イヤホンをしているひとにわざわざ聞くだろうか?

3.この「新橋で男性にSL広場への行き方を聞かれ、途中まで雑談をしてくる」というのは、実はこれが初めてのことではない。半年ぐらい前にもある男性にSL広場への行き方を聞かれ、途中まで雑談してきたのだ。

 

……一体新橋で何がおきているのだろうか。

そして彼らは一体何を考えているのだろうか。

僕は大丈夫なのだろうか。