12月12日水曜日ーー
前日に降った雨がアスファルトに溜まり、冬の寒さを一層研ぎ澄ませていた。スーツ姿のまま、カメラを携えた僕はこの街に降り立った。
高度成長の象徴となる電波塔を望む。
暖かなオレンジ色が暗闇に浮かぶ雲を照らし出している。
手前には、雑多なネオンが立ち並んでいる。
ここは昭和と平成の雑居地だ。ビルの壁は薄汚れ、お店の看板のフォントは古めかしく、街を歩く人たちのほとんどはあるていどの責任ある立場にいる年代と思われる。
要するに古い街だ。
僕はこの古さを「懐かしさ」と錯覚させられた。
古いというよりも、どこか郷愁を感じる。
都会なのに実家。
都心なのに田舎。
近いのに遠い。
この街はそんな心地よい矛盾を秘めている。
田町方面へ
闇夜に疾走する山手線
力強く走ってゆくなにか
クリスマス・イルミネーション
この街の路地ではこんなショットを無数に見ることができる。
ビルの谷間から
オシャンティーな店構え
昭和の電線が絡まり合っていた
なんの変哲もない空間が切なげに見える
ビル、ビル、ビル
これ、なんの入り口だと思います?
答えは、
公衆トイレ
門の向こう側へ
東京都港区浜松町のぼろアパート。
その先の道に消える
柳に隠れる恥じらい
ガラス窓に映る姿がエロい。
ペイペイ20%還元ということでビックカメラで単焦点レンズを買ったんです。それの初運用だったのですが、思ったより広角で楽しかったです。ただ東京タワーを撮るときは、その広角さが仇になった印象もあります。焦点距離24mmで、ボディがasp-cなので実質35mmぐらい、東京タワーは当然ながら遠くにありますのでファインダー越しの世界も少し遠くに感じました。しかしボケますね。最初の方の、木のイルミネーションなんかは撮ったときにハッとしました。
Canon 単焦点広角レンズ EF-S24mm F2.8 STM APS-C対応 EF-S2428STM
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それから、アップルのSDカードリーダーを買いました。いままではカメラのwi-fiでiPhoneに写真を転送していたのですが、接続に時間がかかったり転送に時間がかかったりしていました。カードリーダー直接属だと高速で終わります。それで気づいたんですが、カメラのwi-fiだとrawデータは飛ばせないんですね。僕はずっと夜景をrawで撮って、iPhoneに飛ばして、Lightroomで加工していたのですが、rawで撮ってる意味なかったんですね。iPhoneに保存した画像のEXIFデータを見るアプリで確認しました。たしかにこれまで転送してきた画像全部、jpegになってましたからね。無駄じゃねーか。でもいいんです。単焦点を手に入れたこのタイミングで気づけたので。rawを加工するととんでもなく明るく仕上げられるんですね。マジで驚きました。今日アップしたこの画像も、加工前は暗くて何が何だかよくわからないですからね。本当にすごいんだなと思いました。