研ぎ澄まされた孤独

とりとめのない思考を無理に言語化した記録

街〜運命の交差点〜ネタバレ感想

428はやったことある。大学3年生ぐらいのときにiPhoneアプリでプレイした。それが面白かったのと、当時都市論にはまってて昔の渋谷を知りたいと思い、psp移植版を購入した。ところがなんかやる気がでなくてずっと放置していた。その後も1年経ったら思い出したようにプレイして放置して、というのを繰り返していた。あれから4年、やっとクリアした。pspはもうバッテリーが終わっていて充電できなかったのでpsvitaアーカイブスからダウンロード版を購入してやり直した。

 

「やせるおもい」

細井美子。さすがにバカすぎて見てられん、と何度もあきれてしまった。あんまりモチベーションの上がらない話だった。最後のエピソードはけっこう好き。ようちゃんもいいやつじゃん。途中から七曜会の月曜日(詩人)がかかわってくるけど、こいつのキャラが好きだった。あとはなんか誘惑に負けて体重が増えていたときとかに流れる悲しげなBGMが好きだった。しんみりする。

 

「the wrong man 牛」

キャラは好きなんだけど、ミッションがないから話にドライブ感がない。サギ山とか好きだけどね……窪塚洋介。最後らへんの、「まだクランクアップしてねえんだ!」は名シーン。

 

「七曜会」

日曜日はいい感じ。水曜日は、可愛いのか? 脅迫相手がいっぱいいて楽しかった。密度が高かった、と思う。5日間通してけっこう好きだった。クスリやってる美容師とか、ストリップやってる銀行員がよかった。あとは四字熟語を連発するワニのおっちゃん。あの人にあったあとから正志のセリフに四字熟語が増えるんですよね。最後はちゃんと七曜会の欺瞞を告発して闘うのがよかった。キャベツ教は日曜日がつくったということでよいのか?  なんかそこが微妙。冗談で言ってんならいいけど。最後は渋谷のど真ん中で水曜日に貼り付けにされて終わる。ハッピーエンドだ()

 

「で・き・ちゃっ・た」

これも5日間通して好きだった。黄色い服のユキがかわいい。あとなんか性急に話を進めようとしないところとか、いい女だというか、都合のいい女というか……亜美とは大違いだ。メンヘラだし、亜美のエピソードはだるかった。秋葉美奈子はかわいいしいい子だしよかった(ヤクザの親せきですが)。でも美奈子もエンディングで衝撃の事実が明らかになるというね。最後なにも解決してないような気がするけど、でも楽しかった。

 

「オタク刑事、走る!」

428だったらメインになるであろうストーリー。しかしあんまりほかのキャラと絡んでる印象がない。なんだろう、絡んでないことはないんだけど、とある刑事がそこにいたというただその意味がほかとかかわってるだけで、桂馬というキャラクターやストーリー上の行動が他と絡んでる感じがしない、というか……伝わりますかね?  ちょっと暗号が難しすぎ難しすぎ&会話や洞察からヒントを得るというのではなく走り回って解決するというのが少しどうだろうと思ったが、でもやってて面白かった。エンディングも一番綺麗だと思う。オーロラビジョンの「完敗だ刑事くん」もなかなかグッときた。

 

シュレディンガーの手」

暗い。面白くない

「迷える外人部隊

面白くなりそう、と思いきやなんの進展もなくただ渋谷を迷ってるだけで終わった。

 

「the wrong man 馬」

これは面白かったよねえ〜やっぱり白峰組の屋敷で酔っ払ったところがハイライトかな。やればできるじゃん馬ちゃん! っていう。最初の方は三次というヒールが緊張感を与えていた。これもけっこうよかった。小悪党感がありつつもしっかり怖い。最後の三次を捕まえるところのエピソードもいいんじゃないでしょうか。牛尾とのタッグ。正志と馬部は5日間で成長しましたね〜。やっぱり成長がある物語は面白いな。

 

以上ですかね。

428と街はシステムは似てるけどストーリーテリングはけっこう違う。428みたいに短いタイムリミットのなかで個々の物語が収束していくのが好きな人もいれば、街みたいに個々の物語が独立して進んで行くけども、実は全員が運命の交差点で交錯していた、というのが好きな人もいるでしょう。僕はなんていうか、やってて楽しかったのは428だけどコンセプトとして好きなのは街だったな。