10月頭の土日で大阪に一泊した。往路はJALのファーストクラスを利用(前回参照)。「行列には並ばない」というルールで、空いてる時間を狙って有名店を回っていく。飛行機代が嵩んだので(汗)、宿は激安で済ませる。
まずは伊丹からバスで梅田へ。そして最初の目的地・コロンビア8(北浜駅)に急ぐ。バスで有名なカレー屋を調べたらここが出てきて、15時閉店ということで慌てたというわけだ。土日は営業時間に注意。
東梅田駅というところから一度乗り換えして北浜駅へ。お店まで急ぐと、数名の待ち客がいるようだった。行列というほどではないが、お客さんのオシャレな雰囲気に気圧された。この人の隣で一人で待つのは嫌だ……ということで出鼻をくじかれた。
目の前の通りで撮った陰鬱な一枚
宿まで歩くことにした。北浜から20分ぐらいか。堺筋本町駅が最寄りの「アンドホステル」というところ。ゲストハウスっぽいが、ドミトリーだけでなく個室もある。
最近できたのであろう、真新しいビル
ベッドがデカい!
シャワーとトイレは共用のシングルルーム。GoTo適用で1668円。安くね!? ただ、安すぎて地域共通クーポンはもらえなかった。料金の15%が500円に満たない場合は発行されないというルールがあるということを知った。覚えておこう。
少し休んで、19時ごろ、また梅田へ……
高架下から見た景色
駅ビル「LUCUA」の地下にあるレストラン・飲み屋街にある「旧ヤム鐵道」に行ってみたが、2、3人ほど並んでいた。
「旧ヤム邸」はレトルトカレーにもなってる有名店。本店の行列はこんなもんではないだろう。ま、味は同じだから空いてるところに行ったほうがいい。閉店間際にまた来ることにした。ということで御堂筋線で難波へ。
おなじみの光景
しかし人が少ない! 去年の賑わいはどこへ……外国人観光客がいなくなるとこんなになるとは。戎橋も人少なで寂しささえ感じた。いつもは自撮りしてる人がひしめいていて、橋を渡るのも大変だったのに。サノスの指パッチン後、残された半分の人類が悲しみを乗り越えて徐々にレジャーを楽しみ始めるところを見ているようだった。
「野宿」のおっちゃんを激写
大阪の笑いを学ぶ
しかし現実にはキャッチの数は減らず、しっかりと根を張って活動している。こんな状況でぶらぶらするのも大変だ。そういえば行ったことないなと思い、御堂筋線で難波→動物園前へ。めざすは新世界・通天閣だ。
メディアでよく見る光景
ここも人全然いない。ていうか、有名な「づぼらや」のフグの風船(?)がなかったんだが。どちらかというと駅からこの通りに至るアーケードの寂れた雰囲気(キャップ被ってジャンパー羽織ったおっちゃんが新聞片手に歩きタバコするような場所)が良かった。
通天閣、別にしげしげと眺めるもんでもないのですぐ駅に向かった。道すがら、大音量で「ゴガァ」みたいな音が聞こえて振り返ると駐車場でおっちゃんが寝てた。タイヤのストッパーを枕にして。豪快だ。静かに歩み寄ってスマホを構え、通天閣をバックに撮影。
夜景モードで光を集めていると、後ろにある居酒屋のテラス席の男性から「もっと近づいて撮ってぇ」
梅田に戻ったのだがスマホのGPSが酷すぎてLUCUAまでかなり遠回りした。旧ヤムはガラガラだった。
何かと何かのハーフアンドハーフ
うまい。いい感じのキーマ。肉の味わいがある。別途コーヒーフレッシュポットみたいなのに入ったカレー汁をかけることができるのだが、それをやるとシャバシャバになってしまった。そのまま食べるのがいいと思う。
ミッションを終え宿に帰還。近くのセブンで買った晩酌セット……
やっぱり宿で飲むのが一番落ち着く
難波→鶴橋→上本町
たこ焼き→カレー→カレー
で翌朝、まずはなんばに行って写真を撮る。
カレー屋が開くのが11時以降なので、朝ごはんとしてたこ焼きを食べてしまった。道頓堀沿い。何気に今回の旅で一番良かったのがこの朝の道頓堀だった。夜通し飲んでたんだろうなという感じの若者がたむろしてたりして、まさに宴のあとだ。でも当然人はいつもよりかなり少ない。その感じが、なんかよかった。川沿いがこんなに栄えてる街ってあまり他にない。ここでチルな雰囲気を楽しむのもいい。
狭い通りに店とがひしめく法善寺横丁。夜は人が多すぎて撮れない。
で、行ったことのない街・鶴橋へ。コリアンタウンとして知られている。
飲み屋街、商店街、住宅街が密接する
駅前は焼肉屋の密集地帯、市場、商店街、韓流グッズショップ、住宅街などいろいろある。1時間ぐらいブラブラしていた。薄暗いアーケードの一角に若い女性が長蛇の列を成していてびっくりした。ナントカっていうカフェらしかった。新大久保ともまた違う。あっちは原宿みたいにキラキラした成分がけっこう多いが、こっちはわりかし昔ながらの街という感じがする。こっちの雰囲気も好きだな。あんまり写真撮ってなかったけど。今度は焼肉を食べに来よう。
で、鶴橋から20分ぐらい歩いて「コロンビア8上本町店」へ(実際は近くに駅があるのでこんなに歩く必要はない)。
こっちは行列はない。すばらしい。店主が親切にカレーについて教えてくれる。
「右手にスプーン、左手にししとう」
キーマというわりにシャバシャバな気がするが、うまかった。レーズンとか砕いたナッツ(?)などが入っていていいアクセントになっている。カウンターで、隣の常連客と店主との静かな会話を聴きながら完食。セットでついてくるジュース(たしかグレープフルーツだったような)を食後に飲み干す。
「また上本町に来たら寄ってください」と店主からスタンプカードをもらった。そのセリフがいいと思った。「またこの町に来たら寄ってください」。
駅前のベンチで休んでまた20分ぐらい歩く。Twitterでおすすめいただいた「絶・カリー倶楽部」へ。実は泊まったホステルのすぐ近くにあった。
お客はゼロ。昔ながらの街中華みたいな店内。店主が一人でやっている。メニューは結構豊富で、「プレミアムキーマ」を選択。店内に流れているTBSラジオを聞きながらのんびり待つ。
けっこう辛いが、左に添えてあるトマトペーストが良い味を出す
深みがあるって感じではないが、ちゃんと辛くて、具沢山で満足できた。食べ応えがある。野菜も肉も結構入っている。ほかのメニューも食べてみたい、と思わされた。
ミッションは終えた。梅田に戻り、電車とモノレールで伊丹空港へ。JAL利用のため、サクララウンジに入る。朝からたこやきとカレーを3食、そしてラウンジでビールを3杯飲んでシメとさせていただいた。
「使徒」みたいなのがお出迎えしてくれる伊丹のラウンジ
大阪の夜景もなかなか見ごたえがある。きれい
羽田新ルートを期待したが、普通に木更津のあたりから着陸した
【おまけ】
大阪を感じた看板