研ぎ澄まされた孤独

とりとめのない思考を無理に言語化した記録

【飲食界のドンキホーテ】ラッキーピエロの絶品バーガー 北海道周遊⑥函館→東京編

遅い夏休みを取って行った北海道周遊旅行も最後。函館山の美しい夜景に心を洗われ、気持ちの良い最終夜を迎えることができた。しかし明日は朝イチの空港行きバスに乗り、帰ることになる。短い滞在時間で函館を満喫できるのか――

 

怪しすぎる外観

旨すぎるバーガー

函館山から戻ってきて腹が減った。ホテルにチェックインする前に腹ごしらえだ。事前にYouTubeの函館旅行動画を見てリサーチしていたご当地B級グルメ店に行く。ラッキーピエロという。

 

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何の店?

 

ハンバーガーがうまいと評判の店。しかしハンバーガーショップとは思えない謎の面構え。店先の「のぼり」も数が多い。そして全体的に、文字が多い……これ、ドンキホーテじゃん。

 

店内に入ると目の前に「ラッキーガラナ」の自販機があり面食らう。ワイドボディの機体にディスプレイされている30本ぐらいの飲み物すべてが「ラッキーガラナ」。いちいち押しが強いんだよな……そういうところもドンキっぽい。

 

2階に上がるとはたまた面食らう。(これは人が映ってしまうので写真が撮れなかったのが残念だったのだが)フードコートみたいにまずレジで注文してから席に着く形式なのだが、行列がすごい。20人ぐらい並んでいた。でも座席には余裕があるようだった。女子高生っぽい子が恋バナをしたり、サラリーマンっぽい人がビールを飲んだりしている。ハンバーガー屋というよりもこれは、ファミレスだ……

 

さらに、内装がすごい。ゴシック調というか、ヨーロッパ風の高貴な建築を真似したような照明や柱のあしらいがなされているのだが、店内のBGMは60年代アメリカのカントリーっぽい音楽。

 

で、お店の一番の名物は「チャイニーズチキンバーガー」。しかしメニューを見るとカツカレーとかオムライスとか焼きそばとかも売っている。なんやねん!

 

注文してまずビールだけもらってビールを一口飲んで喫煙所でタバコ吸ってたら店員さんに「できましたよ!」って言われて席に戻った。

 

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ふつう、ハンバーガーセットを頼んでフォークはつかないが……

 

ポテトからめちゃくちゃいいにおいが漂ってくる。バーガーの前にフォークで食べてみる。こ、これは! 完全にミラノ風ドリアじゃないか! そう、ポテトにホワイトソースとあとなんか茶色いうまみのあるソースがかかっていて、これがモロにあのミラノ風ドリアなのである。しかしそこにカリっとした食感が気持ちよく介入してくる。これは……めちゃくちゃうまいな。太りそうだけど。

 

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商品名・オリジナルラキポテ。こいつをフォークで食いあされ!

 

メインのチャイニーズチキンバーガーの包み紙をはがす。地元の人は「チャイチキ」というらしい。ラッキーピエロは「ラッピ」なのだと。でかぶりつくと、想像していたような味。甘辛いソースを絡めた鶏肉とレタス、そしてバンズ。うん、当たり前のようにうまい。この組み合わせ、食べたことはないんだけど、なにかとても舌触りに覚えがある。照り焼きチキンバーガーとかに近いのかな。


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チャイニーズチキンバーガー。肉の厚みとバンズの厚みよ!

 

しかしクセが強い店だな。でも一発で好きになる。ホームページも個性的で魅力的だ。創業者が中国系の家系なのだと。それでチャイニーズチキンなのか。大人気店だが、地元を愛しているため函館市の外には進出しない。店舗によってメニューや内装、外観が大きく異なる。すさまじいこだわりをもった営業姿勢だ。


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一番上に大きく書かれているのは中国語

 

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チャイチキの包み紙。地元愛に満ち溢れる内容

 

それで予約していたルートインに泊まる。これまで安宿にばかり泊まっていたのでワクワクする。最終夜ぐらい贅沢させてよ……


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1泊5000円ぐらいの部屋。喫煙可

 

部屋は広いし、窓から駅前の夜景(?)が見える。ベッドもデカい。最上階にある大浴場はそんなに広々とした感じでもなかったけど、サウナも併設されており(これもだいぶせまっ苦しいが)、リフレッシュできた。自販機で酒を買おうとしたら財布に大きいのしかなく、勇気を出してフロントで両替をお願いしたら快くやってくれた。


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寝た。

 

いやこれ豚肉じゃん

名物・やりとり弁当

朝、朝食券を持ちダイニングへ。バイキング形式だった。炭水化物を避け、ちょいちょいと選んでいく。なぜか豆腐モノをふたつもとってしまった。


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味はまあ、ふつう

 

チェックアウトして昨日のラッキーピエロの近くにある「ハセガワストア」へ。地元民は「ハセスト」と呼ぶようだ。ここで目当ての「やきとり弁当」を購入。わりと食べてきてしまったのでミニサイズを選択。


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外がめっちゃ寒いので函館駅のなかのベンチで食べることに

 

まあ、やきとりが米の上に乗っているだけなのだが、これが鶏肉ではないのである! 豚肉なのである! 「やきとん弁当」にしない理由が不明だが、こういうものらしい。まあ、うまけりゃいい。実際うまかった。

 

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フタとトレイの間に串を出してうまい具合に引っこ抜くと肉だけが米の上に乗っかるようなのだが、うまくできなくて、結局割りばしで力技で串から外した

 

それで、食べ終えたらちょうど函館駅前に空港行のバスが来た。乗る。約20分で着く。コンパクトな空港だ。いいね。保安検査を通り、AIR DOに乗る。席はガラガラだった。1万8000円もしたから混んでるのかなと思ったのだが。ちょっと高いよな。


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そうして帰った。降機時、座席にスマホを忘れるというミスを犯したが、地上スタッフの方が優しくしてくれた。羽田空港およびAIR DOの方には感謝だ。

 

帰ったらすぐにPCの準備をして、オンラインミーティングのルームに参加した。これが夏休みの最終日だった。次の日から仕事が始まる。

 

北海道、出張で一度行っただけで、プライベートで行ったのは初めてだった。道東なんてこれまで全然興味もなかった。でもその素晴らしさを知った。帯広の中途半端な都会具合に微妙な感じを受けつつも、駅前ではしゃぐ女子高生を見てここにも生活があるんだと気付かされた。釧路駅前には大量のビジネスホテルがあり、しかし徒歩数分のところに立派な港がある。厚岸には牡蠣しかないがその牡蠣だけでたくさんの観光客が来ているし、ここに住んでいる人ももちろんいる。根室は北方領土奪還に熱を上げる最果ての市だが、こじんまりとした繁華街とすてきなゲストハウスがある。花咲線と釧網本線の車窓から見える景色は日本一すばらしい。網走の雄大な山々の景色には何度も息を飲むし、フレンドリーな民宿もある。札幌は間違いなく都市であり都会。函館の夜景とB級グルメ。

 

こうして5泊6日の8.5万円の北海道周遊旅行が終わった。

 

【支出】

●10/14

・ラッキーピエロ No.1セットと生ビール 1243円

・ルートイン 4800円→GoTo適用で支払い3120円

・自販機で氷結うめ、いろはす 350円ぐらい

●10/15

・ハセガワストア やきとり弁当ミニ 380円

・函館駅→函館空港 バス 450円

・空港でお土産 白い恋人12枚と函館カレー 1263円 →地域共通クーポン1000円分使用で、支払い263円

・函館空港→羽田空港 エアドゥ 1万8690円

 

計2万4496円