研ぎ澄まされた孤独

とりとめのない思考を無理に言語化した記録

私の人生紹介

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【小学生時代】

小学生のときから内向的な性格だった、と思う。とはいえ友達がいないわけではなく、よく公園で鬼ごっことかして遊んでいた。Kという大親友がいて、ほんとに毎日たくさんしゃべっていた。ネガティブなバイブスが合っていた。小6の夏休みの自由研究では、一緒に歴史の年表を大きな模造紙に書いていた。

近所のスポーツセンターのスイミングスクールに通っていて、そこでSという家が近所の他校の友達ができた。ポケモンが好きで、また「ハヤテのごとく!」が好きという共通点があった。「おもしろフラッシュ倉庫」とかを一緒に見ていた。水泳は小5になったあたりからサボりがちになり、いつしか辞めた。

中学の進学で、同級生のほとんどは僕と別の学校にいった。僕と一緒の中学に行ったのは一人だけだった。Sとは中学に入って早い段階で喧嘩して、それから会っていない。

 

【中学時代】

中学はかなり荒れたところだった、と思う。入学してすぐ、自分がアウェーであることに気付いた。最初はペンギン村の仲間たちと仲良くなろうとしたけど、同時にそのころ深夜アニメにはまりだす。毎日遅くまで起きてて、寝不足でダウナーな雰囲気をまとっているのがカッコイイという誤った考え方にとらわれ、無口なキャラを演じているうちにそれが本当の自分になった。ぼっちになった。

教室では僕はカースト外のアウトサイダーだったから、他の生徒がいじめられているのを傍観していた。教室は不良たちによって崩壊させられていた。暴力、昨日まで仲の良かったはずの人間関係の崩壊、ドロップアウトなどが起きていた。

休み時間は図書館に入り浸っていたけど、そこで上級生にいじめられた。暴力的ないじめだった。見かねた同級生が助けてくれたりもして、それが情けなかった。ある日、その上級生の暴力が痛い、というよりも、何もしてないのに暴力を振るわれるという理不尽さに胸が張り裂けそうになり、トイレに逃げて個室で泣いてしまった。個室を出たら唯一の同じ小学校出身のEがいて、「大丈夫?」とかなにか声をかけられた。

最低な3年間だったが、プライベートでは、ニコニコ動画、ハルヒ、グレンラガンなど、人生を形作るコンテンツと出会えたことは大きかったかもしれない。本は「リアル鬼ごっこ」の山田悠介とか、星新一とか東野圭吾とかを読んでいた。

 

【高校時代】

高校はそれなりに楽しんでいた、と思う。中学の時いろいろアニメとか本を読んで、自分の中にある物語を形にしたいと思い、文芸部に入って小説を書いた。それがけっこう部内でウケた。楽しくなって、いろいろ書いた。文芸部は学内ではまったく存在感がない部だったが、「俺たちはこの学校で最も知性がありクリエイティブなことをしているんだ」という反発心をもっていた。その反発心は具体的には、規則で決まっている時間を超過して部室で駄弁るなどの行動で表現していた。夜7時過ぎ、静まり返った高校の敷地を静かに歩き、閉まった門を登り超えたときは興奮した。森見登美彦にはまっていて、そういうテロ的行為にあこがれていた。

ジャンプの「バクマン。」が大好きだった。漫画家を目指す中学3年生の男子二人の物語で、僕が中3の時に連載が始まった。1話を立ち読みして「これは読まなきゃいけない漫画だ」と直感し、それからジャンプを買うようになった。同じクリエイターを目指す者として、読まなきゃと思った。毎週月曜日はコンビニでジャンプを買って中野駅から高校前までのバスの中で読んでいた。サイコーとシュージンは僕とほぼ同じタイミングで作中で年を重ね大人になっていった。

教室では相変わらずぼっちだった。人との話し方を中学の3年間ですっかり忘れてしまった。クラスにはハルヒとかが好きなオタクもいたが、なぜか全然仲良くならなかった。すぐ疎遠になってしまった。こちらから仲良く話しかけるということがまったくできなかった。

でも文芸部のメンツとは仲良く話せた。同級生のとHとIとはなんとなく本が好きということで一緒に過ごしていた。部長のK先輩との出会いは僕の人生にけっこうな衝撃を与えた。何か考え方に感化されたとかではないのだが、ユーモアがあって、英語が得意で、洋画に詳しく、話がうまくてかっこよくて、カリスマ性やリーダーシップがあり、周りの人から尊敬されていた。

だが高2の時、僕が部長になり、いろいろと部の運営方針で正面衝突した。K先輩からはいろんな言葉でかなりきつくののしられた。ガラケーがバイブでメールの着信を告げるたびに血の気が引いて指先が冷たくなった。K先輩からのメールが怖かったのだ。同級生のHやIとも険悪なムードになった。あんなに正面からああだこうだと「いや、お前は間違っている」的な舌鋒鋭い議論をできたのは、今思えばなかなかすごかったと思う。

結局文芸部以外にほとんど何の思い出もなかった3年間だった。いろいろやるべきことあったと思うのだが、まあでも文芸部は楽しかった。HやIとは今もたまに飲む。K先輩とはその後大学時代に再会して何度もサシ飲みして語り合った。もちろん今も定期的に会っている。

 

【大学時代】

大学時代はけっこうぼんやり過ごしていたと思う。文芸サークルに入ったら、アニメやマンガに詳しいちゃんとしたオタクがたくさんいて、やっぱり大学はすごいやと思った。高校の文芸部は殺伐とした雰囲気があったけれど、大学はみな紳士で穏やかでルールにのっとっていた。飲み会という文化を知り、酒の楽しみを知った。

本と言えば小説のことだと思っていたのだが、大学に入ってからノンフィクション書籍の存在を知った。ニコニコ動画で知っていた東浩紀や津田大介から哲学や情報社会論、当時はやっていた古市憲寿から社会学などを読んだ。新書をたくさん読んだ。その頃は小説家になるのは自分には無理で、編集者になって才能ある人を育てるのがいいんじゃないか、つまり出版社に入るのがいいんじゃないかと思っていて、であればメディア業界に近い人のところに行くのが筋だなと思った。それで2年生の時、「僕は東浩紀とか宮台真司とかを読んでいます!」と面接でアピールして、当時メディアにもよく出ていたI先生のゼミに入れてもらった。
Iゼミのメンバーはチャラいやつが多く、飲み会での下ネタなどには目を白黒させてしまうことも多かったのだが、同じゼミ試を通ってきただけあり、なんとなくの共同体意識は持っていた。僕が陰キャでありながら同時に喫煙者で酒が好きということで、なんとなく仲間に入れてもらっていた。全く別世界の人と話すというのは、大変だけれどもいい経験になった。

I先生のツテで小さな編プロにインターンさせてもらった。仕事は大変だったが、とてもよい経験をさせてもらった。とても一大学生ができないような経験をたくさんさせてもらった。それをESに書いて面接をがんばったらいまの会社に拾ってもらえて、なんとかいま文章を書く仕事をやらせてもらっている。

 

物書きの仕事をしていながらなんだこの文章はと思うかもしれないけど、ブログだから。しかし後半はしょっちゃったな。大学時代はほかにも書きたいことがあるような気がするが、長くなってきたのでこのへんで。