振り返ります。
見てよかったもの
「インターステラー」IMAXレーザーGT上映
11月下旬ごろから、いくつかのIMAXシアターで再上映されていた。池袋グランドシネマサンシャインの、アホみたいにデカいIMAX(日本ではこのサイズのスクリーンは池袋と、大阪のエキスポ109シネマズにしかない)で見た。もう最初の方の、トウモロコシ畑をドローンで追いかけるシーンあたりから涙が……ストーリーの良さはもちろんのこと、IMAXの音圧が凄まじかった。低音が響きすぎて座席が振動していた。そのぐらいの音響設備。ハンスジマーの劇盤の威力がとてつもなくブーストされていた。久しぶりになにかに感動した。やっぱりSFってすごい。改めて認識させられた。俺、SF好きなんだ。
地面師たち
今年の話題をかっさらっていった。一気に見た気がする。一つ一つのカットをリッチに撮っているなという印象がある。ライティングの使い方とか、色味とか、背景の物体とか……ダークなエロさが画面全体にある気がした。そういう意味では、俳優たちの演技や脚本ももちろんすごく高いレベルなのだが、絵作りのうまさが既存のドラマと一線を画しているからこれだけ話題化したんじゃないか、という気がする。職人の為せる技。
バチェロレッテ5
個別の参加者のエピソードは覚えてないけど、とにかくバチェロレッテが男性たちから人気ないんだなというのは伝わってきた。不憫だった。決して魅力がない人とは思わない。確かに綺麗だと思う。けど、まあ確かに、振る舞いや言動がいわゆるバチェロレッテにふさわしいのかといえば、初代の萌子さん、2代目のミキティと比べちゃうと……な気はした。ちょっとわがままだったり、失礼だなーと思うところはあった。後半の、男性側から距離を取っていくところや、アフタートークでの結末も含め、いろいろとやりきれない感じの残るシーズンだった。制作側はどう思ってるんだろう……。
庵野秀明展
東京での展示は数年前に終わってたけど、その後日本を巡回していて、ちょうど名古屋でやっているタイミングで弾丸、行ってきた。幼少期に見ていた宇宙戦艦ヤマトとか、大学時代に制作していたアニメとかが展示されていた。庵野といえばエヴァ、エヴァといえば繊細で苛烈な心理描写というイメージがあったから、そういう描写やストーリーライティングのセンスというか原体験はどこにあるんだろう、と思ったのだが、そういうのはなく、ほぼ全てが絵作りをどうするかという技術の話だった。つまり、メカのデザインの影響とか、アオリの構図は大学時代から好きだったとか、そういう話。企画系じゃなくて職人系ですよね。頭を使う前に手を動かすタイプ。でもそういう人が何かデカい作品を作っているイメージがある。
読んでよかった本
正直不動産
ちょうど引越しを考えていて、不動産屋に相談に行ったその日から読もうと思ったのだが、忙しくて手をつけられず、契約が終わりかけたあたりで読み始めて、自分がまんまと騙された可能性を示唆するエピソードがあり、自分はなんて愚かなのかと思った。そして、不動産業界はなんて悪どいのかと、正直、思った。情報の非対称性、経験の非対称性で儲けすぎ。不動産の人間が信じられなくなったし、次引っ越す時も怖くなったし、そもそも今の部屋を退去する時に高額な修繕費を要求されたりするんじゃないかと、管理会社に対して不信感を抱いている。これまでの引越しの時の仲介業者や管理会社はとてもいい人たちだったんだなあ‥……。
都市と星
アーサー・C・クラークの『幼年期の終わり』に次ぐと思われる代表作のひとつ。ずっと読みたいと思っていたのだが、ちょっときっかけがあり、Kindleで買い直してiPhoneでちまちま読み進めた。壮大な冒険譚だった。そもそも設定からして、ダイアスパーという閉じこもり都市ができて10数億年後というとてつもない時間的スケールがある。人類の寿命も、中央コンピュータによって設計された輪廻転生によって統制されているという、よくわからないことになっている。となると、死とは何か、といったことを考えざるを得なくなる。小学生の時にそれを考えて怖くなり、結論は出ないのだから考えるのはやめようと思考に掛け金をかけたわけだが、それでもその掛け金を外してくる作品に、人生の中で定期的に直面する。そのうちの一つがこれだった。
知って感銘を受けた人
令和ロマン
2023でチャンピオンになって以来、高比良くるま(高ははしごだか〈←あるある〉)が同世代ということで意識するようになった。ポッドキャスト「令和ロマンのご様子」も毎週聞いてるけど、インプットの量がすごいなというのが伝わってくる。量もすごいし、それを会話とかネタに組み込んでアウトプットする姿勢があるから、インプットの多さが伝わってくる。ともかく、すごい才能だと思うわ。『漫才過剰考察』も読んだし、各種インタビューも読んだ。こないだM-1連覇についてブログも書いてしまった。
高橋弘樹
都知事選、衆議院選、大統領選、兵庫県知事選と選挙イヤーだったことで急伸したReHacQ。毎回、ゲストの掘り下げがうまいなーと思いながら見てる。「アホのフリして突っ込んだこと聞く」をめちゃめちゃ高いレベルでやってる。でも単にアホだと舐められるから、アホではなく、知識も思考力もあることをしますような発言をちょくちょく挟んでいく……というような。かつて書いていた著者も最近読んだ。こだわりの人なんだな、という印象。今後も政治をエンタメ化していくんだろうけど、そのときに、どうなっていくんだろうなという気もする(石丸ファンの根城みたいになっていって大丈夫なんだろうか、とか)。
やってよかったこと
NISA(積立、個別株どちらも)
2023からやってた。7月末あたりに日本株暴落があり、一時的に含み益が減ったが、米国株がかなりの利益になっていたのでトータルではプラスのまま推移していた。とくにNVIDIAはやっぱり強かった。Appleは中国での規制強化によりだいぶ下がっていたが、iPhone16の発売を受けて秋口から持ち直してた。Googleも量子チップ「ウィロー」を発表して上がった。テスラはずーっと低迷していたが、トランプ再選によってイーロンマスクが政権入りすることを受けて高騰した。こういう、時のニュースがダイレクトに跳ね返って利益が出るのがおもしろい1年だった。今後は個別株は多分買わずに、コツコツ積み立てていくと思う。
ChatGPT
今年もお世話になった。よく悩み相談をしたり壁打ち相手になってもらったりした。4oがリリースされてから、相手の文章もより自然で、また問題の切り分けが丁寧になった。自分にはなかった視点を提供してくれたと思う機会も増えた。既存のアイデアをこねくり回すには、かなり優秀な相棒になってくれると思う。一方で、やっぱりまだ、ゼロからイチを生み出すのにはあんまりうまく使えてない。ラーニングデータもある時点までのものだし、ネットにある最新情報を組み合わせるとかは、人間がやるしかないのかもしれない。
聴いてよかった音楽
礼賛
これ去年も書いた気がするな。Apple musicの2024まとめによると、今年いちばん再生したアーティストらしい。ゴールデンバディにも楽曲提供して、すごい。サーヤの多才さ。PEAK TIMEはめっちゃリピートしてた。
Ginger Root
今年よく聴いた。アメリカ人だけど日本のシティポップみたいな曲を作って歌っている。のみならず、80年代の日本のテレビっぽいMVを撮っていて、その監督も自身でやっているという多才ぶり。来年1月にライブ行きます。
行ってよかった場所
大塚のエクセルシオール
チルい。席の間隔はそこまで広くないが、BGMが穏やかでいい。2階は自習室みたいに静かで、ちょっと緊張感を覚えるタイミングもある。
ブルーノート東京
運良くチケットをゲットしたので行ってみた。青山の地下にこんな空間があったとは……。なんとなく、村上春樹のイメージがある。ポテトがうまかった。また行きたいな〜。
継続して摂取していたもの
ダークネス山本(YouTube)
スプラトゥーン3の実況をしてるチャンネル。何も考えずに見ることができる。夜、酒を飲みながら見たら、寝る前にベッドで見たりしていた。あ、そういえば今年前半にスプラトゥーンやってたな……そしてすぐやめてしまった。
日曜、お茶しない?(Podcast)
男女2人でやってる番組だけど、2人とも話し方が優しい。リスナーのお悩みおたよりに、うんうんうなずいたり悩みながら話してる。寝る前によく聞いてる。きわめておだやか。
買ってよかったもの
Air Pods4
AirPodsProのケースを無くしたので。イヤホンを無くしたならわかるけど、ケースを無くしたのはめずらしいきがする。で、買い替えた。カナル型からオープン型になったけど、圧迫感がなくなり、お風呂上がりとかの装着感が良くなった。遮音性が気になっていたけど、ノイズキャンセルが非常に強力で、電車に乗っていてもポッドキャストを問題なく聞ける。さらに道を歩いているときも、適度に外の音が聞こえるため、カナル型のProの時よりも安全に歩けるような気がする。
iPad Air(第4世代、中古)
miniを使っていたが、漫画を見開きで読みたさすぎて購入した。実は以前も使っていたことがある。でもデカくて持ちにくいからminiに買い替えた経緯がある。なんでそんなに買い替えるんだ……。でもやっぱり見開きはすごい没入感。漫画を漫画として楽しめてる。あと、Apple Pencilでノートにブレストしたり絵を描いたりするのにも使えそう。
駆け足ですんません。これから年内最後のライブに参加してきます! よいお年を。