土曜日は、朝9時ごろ起きた。部屋は散らかっている。昨夜はセブンイレブンでなにかのおつまみとビール、ハイボールを買って2時ぐらいまで飲んでたと思う。7時間ぐらいは寝たはず。
着替えて髭剃って、洗濯機が洗濯物でパンパンなのが気になるわけだがしょうがなくスルーして、メルカリで買ったあまり気に入ってないシャツとユニクロのズボンを履いて、で、昨日届いたばかりのニューバランスのスニーカーを履いて出た。めちゃくちゃ幅広で、つま先が自由に動く快適さ。
最寄駅近くの薬局——先週初めて入店したら、外観からは分からないぐらい広くて品ぞろえ豊富でビビった。こういう探検と発見を大切にしたいよね——に入ったら、入口すぐのところに虫よけスプレーと日焼け止めコーナーがあった。これこそがいま俺が求めていたもの。消費者心理をよく理解している。でも商品がたくさんあってどれがいいかわからなかったから、虫よけスプレーは「売上No.1」というシールが貼られているものを買った。日焼け止めは、大谷翔平の広告がバーンと出ている雪肌精……ではなく、なんか、その隣にあった奴を買った(雪肌精は高かった)。
で、電車に乗って、終点で吐き出された。日差しがまぶしかった。電車から出て、明暗差に目が慣れるまでのわずかな時間、露出調整がうまくいっていないカメラのように、世界が白飛びしていた。ホームには屋根がなく、時刻は12時前で、すべてが明るみに照らし出されるようだった。左手には山、というか林のある斜面があって、東京からまあまあ離れてきたんだなと思った。人々がホームを歩いて改札への連絡地下通路に降りて行ったり、反対側の乗り換え列車に乗り換えて行ったりしていく、その隙間から、遠く先に続く線路が消失点に収束していくのが見えた。蜃気楼でわずかにゆらめいていた。これで蝉の鳴き声まで聞こえたら、夏だ。
そんなホームの様子を写真に撮ったりしてぼーっとしてたら後ろから、待ち合わせをしていたパートナーに「よっ」と肩を叩かれた。
で、今日。いろいろ故あって、「安心お宿」にチェックイン。サウナスパつきの男性専用カプセルホテル。漫画読めるし、Wi-Fi使えるし、ソフドリ飲み放題。さらに夜は夜鳴きそば1杯無料+白米食べ放題(ふりかけと漬物バイキングつき)+各種アルコール(梅酒、ワイン、ウイスキー、焼酎などの瓶が置いてある)が5杯まで飲める。というわけで、ふりかけご飯と漬物(きゅうりのキューちゃん的なやつ、千切り大根の漬物、高菜)をつまみにして、芋焼酎の炭酸割りで晩酌。なんでこれで「6000円」なんだ? 謎。館内の至る所で「楽園」を自称してるけど、確かにそうかもしれない。
食べ物や飲み物が置いてあるラウンジでは、館内着をきた男性たちが重い思いにソファやらテーブル席やらでくつろいでる。俺も晩酌しながらYouTubeみたりポッドキャスト聴いたり、こうしてブログを更新したらしている。
都内の駅近くにこんな施設があるとはなあ。こういう小さな新しい発見と体験こそが、人生を豊かにするように思うね。人生は1%のアップデートの積み重ね。探検と発見。