たまたま意識が高まって新聞を読んでいたらマイナス金利という不穏な文字を見つけたので、いろいろググってみました。
まず、どういう事件かを簡単にいえば、国債を買いたい銀行がとても多かったので金利がとても下がり、終いにはゼロ地点を突破してしまったということです。
国債を買いたい銀行が少ないとき、つまり国債の需要が低いとき政府はもっと銀行に国債を買ってもらいたいと思うので、金利を上げて売ります。今回はその逆だということです。
しかしなぜマイナス金利になってまで銀行は国債を買うのでしょうか?国債がマイナス金利になるということは、例えば100万円で国債を買ったとしたら、3ヶ月後に99万円になって償還(返済)されるということです。銀行は明らかに損をします。それでも銀行がマイナス金利の国債を買いたがる理由は何なのでしょうか?
それは日銀が銀行の国債を買取るからです。日銀は国債購入はいつでもウェルカムな上、常に高い値段で買い取ってくれるそうです。つまり銀行は国債を政府から安く買って日銀に高く売る――転売をしているのです。これによって銀行が儲け、そのお金を企業投資に使うことで市場にマネーを増やそうという試みなわけです。
ちなみに日銀がじゃんじゃか国債を買うので、6月には日銀が日本で一番国債をもっているということも判明しました。
今回は国債を直接買う時のマイナス金利でしたが、7月10日にはすでに短期国債が業者間取引においてマイナス金利になっていました。
EconomicNews(エコノミックニュース)マイナス金利日本へ飛び火 それでも続く国債依存
それだけ銀行は国債に興味があるということです。しかし本当は銀行には企業投資をして市場のマネーを増やして欲しいのですが、なかなかその方向には行かないようですね。