研ぎ澄まされた孤独

とりとめのない思考を無理に言語化した記録

考え事

冬至まで耐えれば「勝ち」だ

11月が来るたびに、物悲しい月だなと思う。日増しに寒くなるし、日照時間は減っていく。生命が停止に向かって急降下していくのを実感する。こういう時にやるべきなのは、太陽が最も陰りなく注ぐ南中のタイミングで外出することである。 というわけで、清澄白…

「本音を言わずに嘘をつく」自分のヤダみを描いた小説

夜、仕事を終えて駅から家に帰っている時、向かいからやってくる女性が、スマホを見ながら歩いていた。そしてもう片方の手で、傘を、腕に対して直角になるような角度で持っていたのだが、その腕を歩行に合わせて前後に振っていたため、傘が大胆にブンブン振…

「自己肯定のブレーキ」を徐々にゆるめていく

朝、冷凍うどんに無印の「辛くないジンジャードライキーマカレー」をからめて食べた。朝からだいぶこってりしたものを食べた。 食べ終えて、昨日洗濯しきれなかった服を洗って干していると、空が抜けるように青く、空気はほんのりひんやりして、どこまでもく…

マッチングアプリで出会い、交際3ヶ月で別れた元彼女と飲んだ。

「秋が似合うって言われるんだよね。秋生まれだから」 ある春の金曜日の夜、一緒に歩く家路で彼女はそう言った。確かにそうだと思った。桜舞う春や緑深い夏よりも、葉々の色づく秋が一番彼女らしいと思った。ブラウン。落ち着いている。涼しげに。でも一緒に…

「馬鹿モン、広島のことを知らんのか!」 1945年8月6日、広島で原爆を見た当時13歳の祖父の証言(10年前のインタビューより)

10年前、広島県出身の祖父に、原爆が落とされた日の話を聞きました。祖父は当時13歳でした。中学校に向かう汽車の中で閃光を目撃したといいます。 メモをもとに、編集して再掲します。 ーーーーー 祖父の自宅は大きな畑と山林を持っていて、小作農を雇ってい…

アップデート:5月

GWからはじまった5月だけど、休み明けにいろいろあって、あんまり休まらなかった。 仕事に忙殺されたというわけではなく、というかむしろ仕事は小康状態に入ったと言えるのだが、なんだか思うように進まなくて窮まっている……ように思う。 ブログはサボってい…

人から見たら全く変わっていないが、僕にとっては大きな変化だ

新年度が始まってしまった。といっても、新しいスタートを切ったという感じはない。今週はあんまり前に進む感じのしない1週間だった。やろうと思ってることはあるのに、別のタスクが脳のリソースの一部を占有していて、集中できない感じがした。職場で席替え…

2023年を始めるにあたって 目標「軽やかに」

あけましておめでとうございます。 しいたけ占いによれば、2023年上半期は「 新しいスタート兼クライマックス」だそうです。 これまで準備してきたことを一気にぶつけて、やったことのない未来に向かって自信をもって時速300kmで突き進んでいく、みたいな年…

短歌をやっている

とくに書くことが決まってるわけではないが、書いてみる。今日は肌寒い日だった。三連休に台風が過ぎ去り、夏の残滓を吹き飛ばしてしまったような感じがした。けれども秋らしいもの…たとえば金木犀とか紅葉とか、そういうものを感じるわけでもなく、ただ夏と…

自分なりの「生きづらさ」を克服する方法がわかったかもしれない。

<要約> 声が小さい自分に悩んでいた。腹筋に力を入れて話したら声が出やすくなった。 <本文> 生きづらい。 何に? →人とのコミュニケーション全般がやりづらい。 具体的に? →自分は暗い人間であり、自分と話す人はみな「こいつ暗いな……話したくないな」…

「気づけばAM11時」絶望の起床、でも諦めない社会人の休日

見出しをつけてみたものの、とくに書きたいことはない。先週の土曜日は、たしか朝8時に起きて吉野家に行き牛焼肉定食を食べた。 帰宅したら眠くなり、起きたら11時半ごろだった。洗濯機を回し、神保町に行く。本を物色し、古瀬戸でコーヒーを飲みながら読む…

非日常のすき間に

この土日、ずっとウクライナのニュースを読み続けて終わってしまった。買い物行ったりはしたけどずっと気になってスマホから手が離せなかった。いろいろ過去を振り返り、考え事をしたいのだが……だがその代わりに国際政治に関するさまざまなことを知り、考え…

なぜ「、」を打つのか

人の文章を読んでいると、たまに「この人読点少ないな」と思うことがある。僕は文章を書く時に、わりと頻繁に読点を打つ。「〜が」で逆接するときはほぼ確実に打つし、文の塊を並列させるときにも打つ。何かが起きて、次に何かが起き、そしてこうなる、みた…

2021年にやったことを振り返る

振り返ります。 ●スキンケアを始めた 朝晩2回、泡立てネットで洗顔剤を泡立てて洗顔し、無印の薬用美白化粧水・美容液・乳液をつけています。最初は面倒くさかったですが、もう習慣になりました。銭湯に行くときや旅行に行くときはオールインワンジェルを携…

環境か、努力か

12月18日(土)。朝、8時ぐらいに目覚める。体がそういうふうにねじを巻かれている。でも活動したくないので、布団の中でスマホをいじったりする。窓から差し込む朝日がまぶしいのでカーテンをしっかり閉める。9時ごろ、服を着たり顔を洗ったり歯を磨いたり…

試しに短歌を詠んでみた

自分の苦しみを語れよ

最近読んだ本ですが、まず「モテないけど生きてます 苦悩する男たちの当事者研究」。非モテを自称する人たちの語りあいの場を主催する大学の研究者の人の本。彼らがどのような鬱屈を抱えているのか、実例をもとに紹介しているのですが、読んでいくうちに、彼…

「新しい文体」への旅

何を書くか決まっていないのですが、とりあえず書き始めてみます。このような見出しにしたのには理由があります。新しい語り方、新しい文体を模索しようと思ったからです。僕はブログでは、また中学時代から断続的に書いてきた日記では、基本的に常体、いわ…

「男らしさの呪縛」からそろそろと抜ける

こないだちょっとおもしろいことがあった。会社の後輩(男)とコーヒーで一服していたときのこと。後輩は他部署なのだが、そこの先輩社員に昼ごはんをおごってもらったらしい。 「それで結構食べ過ぎて、いまお腹痛いんですよ」 「何食べたの?」 「そば屋行…

初めてのカウンセリング/自己開示には勇気が要る

「僕が助けるんじゃない、君が勝手に助かるだけだ」 これは西尾維新の「物語シリーズ」で忍野メメというキャラがよく言うセリフだが、こういう手助けに似たことを現実にやる人がいる。カウンセラーという職業の人だ。そのカウンセリングに初めて行ってみた。…

コロナ禍にマッチングアプリ6ヶ月やった結果

ダメでした。 前回↓の続き。 マッチングアプリ3か月やった結果/努力したこと、会った人のこと - 研ぎ澄まされた孤独 知的好奇心があり映画や音楽の趣味なども合うHさんと最後に会ったのはオリンピックの開会前。すごく楽しくて、LINEのやりとりをして8月に…

私の人生紹介

【小学生時代】 小学生のときから内向的な性格だった、と思う。とはいえ友達がいないわけではなく、よく公園で鬼ごっことかして遊んでいた。Kという大親友がいて、ほんとに毎日たくさんしゃべっていた。ネガティブなバイブスが合っていた。小6の夏休みの自由…

【新成人へ】私が二十歳の時にコロナが来なくて良かったと心底思う

私は6年前に成人式に行った「元・二十歳」です。当時大学2年生でした。今は会社員をしており、リモートワークをしています。しかし緊急事態宣言が出るまでは通勤しており、オフィスにはアルバイトの大学生が常駐していました。今の大学生の状況を考えるとほ…

2020年渋谷ハロウィン観察記 我慢できなかったか…なぜ若者たちは「密」を求めたのか

やはり我慢できなかったか―― コロナウイルス感染症発生を受け渋谷区長が「今年のハロウィンは渋谷に来ないで」と声明を出し、KDDIと共同してバーチャル渋谷ハロウィンというオンラインVRフェスを催し、若者の「密」を避けるよう奮闘したものの、20時30分時…

IZ*ONEのオンラインライブを見てニコ生の「流れるコメント」は偉大な発明だと再確認した

「遠く離れていても、心はすぐそばにあるよ」 昔「セカイ系」という、ある物語ジャンルがはやった。どんなジャンルかというと、一言でいえば上掲のセリフのような、物理的な距離と心理的な距離の乖離を主題にした物語系のことをいうのだった。それから20年ぐ…

考えずに書く、ということ

書こうと思うことはあるのに書かない、ということがしばしばある。 これが書く、ではなく、話す、だったらどうだろう。話したいことがあるのに話さない。なんだか別のニュアンスを帯びているが、それは話すのには他者が必要だが書くのには他者を必ずしも必要…

lalalarks(ex School Food Punishment)というバンドの「28時」という曲を知っていますか

あの日からもう11年も経っていた。School Food Punishment(以下、SFP)のウィキペディアを見て気づいた。ノイタミナというフジテレビアニメ放送枠(今もあるのかな)で始まったオリジナルアニメ「東のエデン」のエンディングテーマ「futuristic imagination…

新型コロナでわかった、リバタリアンの国・日本

緊急事態法案の件で言われるのが、国民の自由の権利を制限してまで行使してしまわないか、という点です。全体と個人、秩序と自由がトレードオフであることはどうしようもない事実なので、そこでいかにして妥協点を探るかということが問題になるわけです。 日…

声が通らない飲み会と小・中学生時代の耐えがたい屈辱的記憶

2019年の上半期が終わろうとする事実に戸惑いを禁じ得ない。だってこないだ新しくなったばかりじゃん? ってそれは平成令和改元だった。5.1。なぜか大みそか→正月ムードがあったからね。しかしそれもすでに遠い記憶だ。 金曜日、会社の飲み会があった。二次…

映画好きを公言しながら「伊丹十三?ググってもいいですか」「ええーっ!」で己の無教養ぶりに死にたくなった

会社で周りの人が小津安二郎について話していた。それで伊丹十三の話に移行しつつあるときに、「〇〇君(←私)映画好きだよねー」「あ、すみません伊丹十三をググってもいいですか」「「「ええーっ!」」」で死ぬほど恥ずかしかった。え、そんな有名なの? …