研ぎ澄まされた孤独

とりとめのない思考を無理に言語化した記録

感想

藤井風「Love All Arena Tour」@宮城 2022/12/18 参戦レポ

藤井風のライブに行ってきた。そもそも大きなライブに行くことが初めて。ローチケでチケットを9公演申し込んで抽選を待ったところ、2公演当選した。日曜日の公演。たぶん帰りの新幹線は混むだろうなと思い、1泊して月曜日の朝に変えるプランを立てた。 仙台…

2022年に観た映画 一気に感想書く

今年もやります。大学3年のころから映画の半券をノートにスクラップしてまして、年末にそれを振り返っています。昨年はこちらから。 1月3日 「偶然と想像」@Bunkamuraル・シネマ よかったですね…ル・シネマは初めてでした。3部構成なんですがどれも会話シー…

【2022年ベスト】聴いた音楽まとめ 米津玄師、Perfume、藤井風…

2021年9月から「●月に聞いた曲」というプレイリストを毎月つくっています。Twitterで毎月プレイリストを公開している人を見て始めたのですが、これがなかなか楽しい。というわけで、振り返ってみます。 1月「Secrets(Your Fire)」宇多田ヒカル「BADモード」 …

「首都高アート」展@オー美術館(品川区)が面白かった

山手線大崎駅直結ビルに、O(オー)美術館というギャラリーがあります。品川区の財団が運営しているようです。 以前、隣町の五反田に住んでいて、その存在は知っていたものの特に気になる展示がなかったので行かずじまいでした。でもいつかは行きたい。そん…

飛び出す中トロラジオ 参加レポ

2022年11月27日にREdo神保町で開催された、ポッドキャスト番組「中トロラジオ」の公開録音イベント「飛び出す中トロラジオ」に参加してきました。 開演前 オープニング 祝電のコーナー あの時なんていってた? 過去回クイズ! 休憩1 出張!中トロお悩み相談…

ブレット・トレインは日本のステレオタイプがひどくないか?

ブラッド・ピット主演のアクション映画「ブレットトレイン」を見た。日本を舞台に、東海道新幹線の中で殺し屋たちがそれぞれの思惑を(時に勘違いを)もとに殺し合うという話。原作は伊坂幸太郎の『マリアビートル』で、僕は高校生のときにこれを読んですご…

いま見ているYouTube&Podcast

【Youtube】 ■茶ばだばさん コンビニスイーツをレビューする人。 www.youtube.com 僕もけっこうコンビニスイーツが好きで、仕事終わりにファミマで何か甘いものとビールを買ってベンチで飲むみたいなことをよくやっているのですが、大手三社網羅的にチェック…

宇宙で一人ぼっちSF『プロジェクト・ヘイル・メアリー』感想(途中からネタバレあり)

大学生の時、『幼年期の終わり』を読んで涙があふれた。『順列都市』を読んで脳が沸騰した。『星を継ぐ者』を読んで言葉を失った。 そして今、『プロジェクト・ヘイル・メアリー』を読んで宇宙に想いを馳せた。 プロジェクト・ヘイル・メアリー 上 作者:アン…

2021年に観た映画 一気に感想書く

毎年恒例、今年映画館で見た映画を一気に振り返る回です。ぼくは映画館の半券をノートに貼るという行為を大学3年生の時から続けており、年末にそれを見返すということを毎年の習慣としています。今年は去年よりは映画館に行けたと思います。ほんのわずか上回…

『進撃の巨人』最終回ネタバレ感想 「第3の道」選べなかったミカサとアルミン

ついに終わりました。 2009年9月スタート、21年4月完結。約11年間の連載に幕を下ろしました。連載開始は中3のときでした。「すごい漫画が始まった」と話題になっていたのを覚えています。コミックスはたしか1,2巻同時発売だったような。購入して、たしかに…

「花束みたいな恋をした」感想 変わってしまった自分に苛立つのはよく分かる、けれど…

考え抜かれた伏線、劇中に出てくる実在のカルチャー、大学時代好きだったものに耽溺できなくなる社会人……なかなかに刺さる傑作だった。 主演は菅田将暉&有村架純。脚本は「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」の坂本裕二。2月14日は日曜日かつバレ…

オシャレ散らかし映画「レイニーデイ・イン・ニューヨーク」感想

久しぶりにいい映画を見たかもしれない。おしゃれだけどラブコメなので緩急がついている。雨のマンハッタンは絵的にきれいなので、たんに何も考えずに見るのもいい。 【あらすじ】 大学生のカップルが週末にマンハッタンに行く。アシュレー(エル・ファニン…

映画みたいなマンガ『チェンソーマン』10巻ネタバレ感想 「フレームレートを落としたほうがカッコいい」理論のコマ割り

あっ、すげー。天才だ。と思ったので感想を書く(ネタバレあり)。 タツキ先生大好き! チェンソーマンを読んだのはたぶん1か月ぐらい前のことである。そもそも僕はあんまりマンガを読まないのだが、たまたま職場で女子大生に『ファイアパンチ』を薦められ、…

2020年映画館で観た映画 一気に感想を書く

ひどい年で、映画館に行った回数もたったの18回。でもだからこそ、この最低な年に何を見にわざわざ映画館に行ったのか、ということを記録しておこうと思う。僕は大学3年生の時から映画の半券をノートに貼るということをしており、それを見ながら振り返る。 …

『涼宮ハルヒの直観』感想 間違いなく面白かったが、ちゃんと完結するのだろうかと不安にさせられる1冊

やっと買った、ハルヒ最新刊。前作『驚愕』からなんと約9年半(!)。この9年半で角川書店はKADOKAWAになり、背表紙のデザインも変わった。なお初版限定でリバーシブルカバーになっているので、裏返せばいつもの見慣れた赤い背表紙になる。 のいぢ絵も、変わ…

【IZ*ONE】「EYES ON ME : THE MOVIE」メンバー12人見どころ&感想【1万4000字】

公開翌日の8/8、お台場でScreen Xで見ました。 Screen Xについては最後に触れますが、映画自体はとにかく最高でした。それはもう最高だなんて陳腐な言葉しか出てこないぐらいに。見てる時も「あっ……」とか「はぁ……」とか、思わず叫びそうになるも「叫んでは…

「愛の不時着」見た男のオタクだがハマってしまった(ネタバレなし)

「私たちは、たぶん、北と南に引き裂かれる恋人の、新しい世代だ。」*1 そんなコピーが思い浮かぶようなドラマだった。いわゆるラブロマンスもので、韓国の製作。女性を中心に「ヒョンビン(主演の男性)ロス」を巻き起こすほど話題になっている。 Netflixで…

lalalarks(ex School Food Punishment)というバンドの「28時」という曲を知っていますか

あの日からもう11年も経っていた。School Food Punishment(以下、SFP)のウィキペディアを見て気づいた。ノイタミナというフジテレビアニメ放送枠(今もあるのかな)で始まったオリジナルアニメ「東のエデン」のエンディングテーマ「futuristic imagination…

映画感想「天使のくれた時間」

仕事がいろいろひと段落ついたのですが、同時にコロナが爆発しリモートワークになったり自粛したりいろいろ難しいことになっている。気持ちが塞いでしまうわ。映画も最近見てないのだけど、俺は映画の素晴らしさは知っているので、体に鞭打ってWiMAXの通信制…

【コロナでも休まず】保育園は高卒ママを助ける 経済学が明らかにした効能とは

コロナウイルスの影響で、安倍政権が全国の小中高に休校を要請しましたね。 他方、幼稚園、保育園などの幼児施設には要請しないようです。 新型肺炎、保育園と学童は休みません 厚労省通知へ:朝日新聞デジタル 【2/27 速報】コロナウィルス関連 認可保育所…

最近読んだ漫画の感想

年末年始にいっぱい漫画を読もうと思ってキンドルで漫画を買ったのだが、ぜんぜん読めなかった。年末年始は主にネットフリックスで「ストレンジャーシングス」と「ブレイキングバッド」を見ていた。それはそれでわりと面白くて、フィルマークスに感想を書い…

理由のある悪ってダークナイトにくらべてシンプルすぎないですか? 「ジョーカー」感想

"You don't listen, do you?" 地下鉄でエリートを殺害して、それが支持される展開でおおってなった。最後の、車の上で口裂けメイクを施して群衆から喝采を浴びるシーンなどもアツい。KKOの反逆。弱者によるエスタブリッシュへの反乱を描いているのだ、という…

2018年劇場で観た映画58作品すべて感想

僕は大学3年生の春、具体的には2016年3月6日日曜日に観た『オートマタ』からずっと、観た映画の半券をスクラップしています。なんのためにやっているのかわかりませんが、とにかくやっています。 観た映画はできるだけフィルマークスに感想を書くようにはし…

【川崎IMAXレーザー】クイーン1曲も聞いたことないゆとりが『ボヘミアン・ラプソディ』を見た結果

☆序文 クイーンのことをなにもしらないゆとり世代でさえ楽しめたということで、コンテクスト関係なく、単独の映画としてすばらしいです。単にすごくおもしろい。バンドの伝記モノということで当然ですが音楽がふんだんに使用されており、どれもが大ヒット曲…

『クワイエット・プレイス』は“ドント・ブリーズ 全国編”だ【ネタバレ感想】

音に反応して襲ってくるエイリアンによって地球は壊滅。荒廃した地球で残された人類は細々と暮らしていた……絶対に音を立てないようにして。 4.0点 正直ナメてかかってました。途中から最後までずっと口を手で押さえながら観てた。すごーくハラハラした。 こ…

『東京カレンダー』による街の過剰な物語化について

※2018年9月発売号 『東京カレンダー』は2001年から刊行されているグルメ雑誌だが、昨年4月から編集長が変わったのか、コンセプトを大きく転換している。 表紙を見れば明らかだ。 2017年2月発売号と3月発売号。 これが4月から次のようになる。 4月発売号と5月…

Baby Driver ;アルバム紹介

2017年8月19日、激震が走った。 新宿バルト9で何の気なしにレイトショーのチケットを予約した僕は、ゼロに等しい期待を背負って硬めのシートに腰かけた。土曜の夜。誰にも邪魔されないプライム・ナイト。どれだけ夜ふかししても、どれだけ深酒をしても、誰に…

おすすめスムースジャズ;Brian Culbertson

はじめてスムースジャズを聞いたのは高校生の頃だったと思う。本校舎と隔絶された汚い部室棟の一角で我々は先輩がiPod touchで流すBrian culbertsonを聴いていた。 Live From the Inside (W/Dvd) アーティスト: Brian Culbertson 出版社/メーカー: Grp Recor…

8月に読んだ本

夏休みが終わり、明日から仕事だ。ということで寝る前に駆け足で振り返りたい。 横浜駅SF (カドカワBOOKS) 作者: 柞刈湯葉,田中達之 出版社/メーカー: KADOKAWA 発売日: 2016/12/24 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (9件) を見る 横浜駅はいつもいつ…

リベラルが金持ちなのには理由がある――「朝日ぎらい」が告げる言ってはいけないリベラルの真実

あるいは、なぜセレブはリベラル化するのか。 6月に朝日新聞出版から発売された橘玲の「朝日ぎらい」は、「私たち、そんなに嫌われてますか?」というクソダサいキャッチコピーの帯に巻かれて登場した。そんなに朝日ぎらいでもないが強いて朝日が好きという…