ネットと愛国っていう本を読みました。
- 作者: 安田浩一
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2012/04/18
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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一番心に残ったのは、
在日特権の正体は今日の日本社会が失いつつある濃密な人間関係や強烈な地域意識かもしれない
というところでした。
*
つまり在特会のメンバーは、自分たちの持っていないそういうものを持っているように見える在日韓国人を羨ましく思っていて、それゆえに攻撃してしまうということでした。
彼らはしばしば自分たちを被害者、在日韓国人を加害者だと言っていますが。彼らは別の意味で本当に被害者なのかもしれません。
でも当然そんな事情があるとはいえヘイトスピーチが正当化されるわけがないですけどね。ただ、そんな彼らの承認欲求の受け皿が在特会のようなものしかないというのがこの問題の根深いところです。
僕が高校生の時みどりの日(休日)にこんな体験をしました。家の近所で何者かがとんでもない大音量で街宣をしていて、それはもう音割れ上等でほとんど何を言っているのかは聞き取れなかったのですが、「なんやコラあ」とか「ふざけてんのかボケえ」とか「死ねや!殺せ!」とか喚き散らしていました。最初の一声が聞こえた時、部屋の窓際で昼寝をしていた僕はとてもびっくりしました。そのあとはもうひたすらに怖かったので布団にくるまって耳を塞いでいました。
それが在特会なのかどうかは分かりませんけど、まあそのときの印象が強烈に悪かったもんですから、ああいう活動はみんな謹んでほしいなあと。
でもこの問題は根深いんですよね。(*に戻る)