原作は集英社スーパーダッシュ文庫のALL YOU NEED IS KILL。僕は高2のときに読んだのですが、日本のラノベレーベルがハリウッド映画化されるというのは本当にたいへんすごいことだと思います。
感想を箇条書きにすると、
・トムクルーズはかっこよかった。最初ヘタレ少佐だったから少し不安だったけど。原作と違う設定だったけど、ループする度に眼つきが変わっていくのが原作よりもはっきりしていてよかったのでは。
・リタが弱い。彼女自身ループはもうできないという設定になってた。もっと活躍して欲しかった。
・バトルアクスが出ない……リタがなんかちっちゃい斧みたいなのを持ってるけど、それじゃあ……まあ、「戦争っつったら銃と爆弾よ」みたいなアメリカらしさはあった。
・ベータとガンマのところまでヘリで推進するときにアルファがいっぱい追尾してくるシーン。すごくいいと思った。アレはもうループできないという展開(=残機ゼロ)で、たしか原作にはなかったと思う。通常人生は一回きり。だけどこの作品では、何回でもループできるゲームのような世界になっている。このシーンはまさにシューティングゲームのようなカメラワークで撮影されていた。しかしそれはゲームではない。もうケイジはループすることはできない。死んだら終わり。そんな当たり前のことをすごくリアルに観客にぶつけてくる展開・シーンだ。だから他のモンスター映画よりも緊迫感があったのだと思う。
ところでハリウッド版の題名はなかなかいいですよね。オールユーもかなりテーマと密接に関係した名付けだと思うのですが、エッジオブトゥモロウも洗練されているなあと。
ちなみに翌日、興奮が冷めずコミックス版のオールユーを買ってしまいました。小畑健先生作画でかっこいいです。なんかリタが幼過ぎな感ありますけれどね……