研ぎ澄まされた孤独

とりとめのない思考を無理に言語化した記録

在宅勤務中にサボって、本当に申し訳ありませんでした

いやこれはサボるでしょ普通。やることないわけじゃないけど、自由な時間がめちゃくちゃ増えた。だって通勤する必要もないし、煩わしいスーツを着用する必要もないし、なにより周囲に人がいないので非常にのびのびできる。アイデアが出ないからってシャワーを浴びることもできるし、一人暮らしなのでメールを打っている最中でさえ野放図に放屁し放題である。トイレに行くためには、オフィスであれば首を曲げてスマホを見ながら(人と目を合わせるのが嫌なので)とぼとぼと徒歩20秒ぐらいかけていかなければならないのだが、家であれば徒歩2秒だ。飯も、普段は食うことのできない地元のランチをテイクアウトすることができる。もちろん自炊だってできる。こないだは小松菜のお浸しとニンジンを甘く煮たやつ……なんだっけあの、ソテーじゃなくてグラッセグラッセうまかった。そして本を読む時間もある。日本でのパンデミックを描いた漫画「リウーを待ちながら」や、日本SFの巨匠小松左京が書いた小説「復活の日」などを読む。良質なインプットによりアイデアも沸くというものだ。仕事のコミュニケーションは基本メールで、たまにZoomを使ったりするけどもう慣れた。スケジュールが詰まっている人ならいろいろやらなきゃいけないことが多いのだろうけれど、俺は一応一区切りついたのでのんびりできる。

 

……そんなふうにして在宅勤務開始から1週間が経った。俺はこのままで大丈夫なのだろうか。給料はもらえるのだろうか。会社の売り上げは確実に下がる。首にはならないとはいえ、こんなのほほんとしていて大丈夫なのだろうか。仕事を作ろうとはしているけれど、却下されたりして落ち込んでいる。在宅勤務が始まったらこの機会に「ライフ・イズ・ストレンジ」をクリアしようとか、動画編集の勉強をしようとか考えていたけど、ぜんぜん未着手だ。来週からどうなるのだろう? 一抹の不安が冷たい指の形をとって俺の背中を下になぞった。