研ぎ澄まされた孤独

とりとめのない思考を無理に言語化した記録

【IZ*ONE】ラストコンサートの思い出、「Lesson」「平行宇宙」、解散までの1か月間

あの2日間から1ヶ月……ちゃんと感想を書こうと思っていたのに時間が取れませんでした。なので今更ですが、思い出して感想を書こうと思います。1ヶ月も前のことなのに思い出せる光景があるとしたら、それはそれだけ印象的な光景だったということだと思うのです。

 

f:id:liefez:20210418111151j:image

昨日街を歩いていたら発見したトラック。

 

<DAY 1>

・ひいちゃんかっこよすぎる

今シーズンはパープル髪でかなりすごいひいちゃんですが、さらにすごいことになってた。レザーのジャケットにスカートの甘辛コーデでかわいいんだけどむしろかっこいい。めちゃくちゃよかった。ビジュに萌えじゃくってた。もはやアレがなんという曲のカバーだったのか、まったく覚えていない(というか韓国の楽曲に詳しくないのでそもそも認知できていない)のですが、とにかくひいちゃんがすばらしかったということを覚えています。

 

なんていうか……成長したなあ。COLOR*IZの時からなにもかも成長している。というか、いま20歳ですからね。ふつうに人間として成長する年齢ですよ。そういうのも含めて感慨深い。

 

・lessonが涙腺にビンビンくる

すごいね。日本語歌詞。PCでライブ見てるとき、聞いたことないメロディが流れてくるわけですよ。あれ、俺、IZ*ONEの曲全部聴いてるはずだし、ライブで出てくるIZ*ONEの曲は全部イントロでわかるはずなのに、知らない……カバー曲なのかなもしかして……と思って聞いていた。そしてら日本語の歌詞で、その内容がもうアレ、コレ……となり、完全に新曲だと分かった。

 

そのときの脳のどこかが発火してハッとする感覚は忘れられない。秋元康作詞、作曲イェナ。イェナの作曲ってはじめて(ですよね?)。めっちゃ切ないメロディーライン。

 

で、歌詞がすごかった。以下、歌詞はすべて1回聞いたときの記憶をもとにしたうろ覚えの記述。たしか、ウォニョンが「涙が流れても気にせず背筋伸ばして前を向く」と歌ってたと思うんですが、その「前を向く」の時のウォニョンがすごい優しい笑みを浮かべてたんですよ。それがすごく印象に残っている。

 

それからこれは確か2番だったと思うんですけど、「鏡の前で何度も何度も練習した通りに踊れてるかな」とイェナが歌ってるところで僕の涙腺が崩壊した。なんてすごい歌詞……いや秋元康のことべつに尊敬しているわけでも嫌ってたわけでもないのですがこれはすごい。この1ラインだけで、IZ*ONEとして活動してきた2年半がものすごい奔流として流れ込んでくる。

 

歌い終わった後、イェナが椅子をクルンってさせて後ろを向いていた。泣いていた。いやそこは歌詞の通り前を向けよとは思ったが、しかたない。いやー……もうね、今更いくら言葉を尽くしても、あのライブであの時、あの瞬間、初めてlessonを聴いたときの感動は表現不可能ですよ。ラストライブでなんてサプライズぶち込んできたんだと。もう、こうして書いてる間にも思考が弛緩し虚脱していきますよ。あーもう無理。

 

・なこユリというカップリング

 メンバー→メンバーのビデオメッセージ。なかでも奈子→ユリのメッセージがとくに記憶に残っています。同じ部屋で、同い年で仲良くて……たしかにここ1年ぐらい、ENOZI camでもなこユリのカップリングは散見されましたね。さくのきでも、なこユリはずっとおしゃべりしてるのが聞こえてくる、と言っていましたね。

 

そして本当に仲いいんだろうなあ……ということがとても伝わってくる突発V live。ふたりがプデュで初めて会った時の話とかもしていて、本当にいい配信だった。「IZ*ONEのあとも友達でいようね」と奈子は言っていました。いやこれはもう、本当に友達だなっていうのが動画見てるとわかりすぎるほどわかる、伝わりすぎるほど伝わるんですよ。なんだろう、仕事を通じた友情。ああ、尊い。この世で大事にされるべきものの一つ。

 

<DAY 2>

・平行宇宙

イントロが流れてウォニョン(だったっけ?)が口火を切ったその瞬間に脳みそが吹っ飛ぶかと思った。あまりに格好いい音。歌詞はよくわからない(字幕出てたっけ……)が、とにかく曲がいい。でもなんか悲しさを残すコード進行でもある。またlessonに続きとんでもない新曲を……と思っていたら作曲はウンビであると発表。天才か? 

 

そして曲名が「平行宇宙」であると聞いて僕はすごく涙があふれてしまった。そのタイトルを聴いた瞬間に、「いろいろ大変なことのあったIZ*ONEの、あったかもしれない世界のことを歌った曲なのかな。しかしそうなのだとしたら、こんな若者グループのリーダーが自分で作詞作曲してそういう気持ちを歌うということがどれだけ重い意味を持つのか、俺には想像もつかないよ!」と思ったがウンビの説明を聞く限りそういうわけではなく、IZ*ONE解散後に離れていくIZ*ONEとWIZ*ONEのことを平行宇宙になぞらえているということなのですね。まあしかし、多様な読みが可能なタイトルでしょう。lessonはこれまでのこと、平行宇宙はこれからのことを歌った曲という対比があっていいですよね。

 

・メンバーからのメッセージ

これに関してはなにかこまごまとコメントするのが野暮、というかみんな万感の思いを込めて全身全霊で、文字通り「絞り出すように」伝えてくれたものですから、彼女たちの内容をレビューするというか、細かく紹介することはしません。ただこれだけ言わせてください。「チェウォン、ほんとうにゆっくりでいいんだよ! 君の気持ちは痛いほど伝わっている! 本当にありがとう!」「クラ、あなたはアイドルとしてのキャリアも長く、IZ*ONEを影で支えるオンニであるということがよくわかったよ! 本当に尊敬する!」「カンちゃん、最後に日本語で話してくれて本当に……本当に、ありがとう」

なんかきもくてすみません。

 

・Slow Journey

チェウォンが作詞作曲した「Slow Journey」をファンが歌った動画が背景のスクリーン一面に映し出されて、IZ*ONEとWIZ*ONEが最後に合唱する(離れ離れではあるけれど!)というプログラムで、この演出には賛否あったようです*1

 

いやしかし、僕は、僕はですよ? Slow Journeyが最後の曲っていうのはすごくいいと直感的に思ったんですよね。最後の曲を何にするか。しめやかに「with*one」とかで締めくくるか? あるいは逆に「We together」とか「UP」とかで明るく開放的なイメージで終わるか? そのどちらでもない、第3の選択肢。だってこのコンサートの後も1か月ちょっと活動期間はあるわけですよ。その1か月ちょっとを「ゆっくり歩いてみましょうよ」。これ以上ふさわしいメッセージがありますか? いや、ない。

 

そしてそれをIZ*ONEだけでなく、ファンも歌うことに大きな意味がある。IZ*ONEに残された時間を惜しむのはIZ*ONEだけでなくWIZ*ONEもですけらね。「Slow Journey 」はIZ*ONEがIZ*ONEに向けて歌うためにチェウォンが仕掛けた曲であり、かつ、WIZ*ONEが自分に向けて歌う曲、あるいはWIZ*ONEがIZ*ONEに向けて歌うための曲でもあったのではないか……と。いや本当にすばらしい……というか、この曲を作ったチェウォンに惜しみない感謝を。

 

<まとめ>

なんというか、こうしてラストコンサートを振り返って思うのは、「卒業式みたいだったな」ということですね。コンサート観てるときから思ってたことではありますが。やっぱり別れは悲しいですよね。彼女たちはたぶん、学校よりもアイドル活動してた時間の方が長いでしょうから(憶測です)。IZ*ONEのみんななんて、ずっと寮生活しているわけで、家族じゃないですか。そりゃ泣いてしまいますわ。高校の時、推薦入試で一足先に受験が終わった人たちが、思い出作りのために映画撮ったりしてた(ような気がする)のですが、なんかその時の感じがしますね、このラストコンサート後の1か月ちょっとは。それももうすぐ終わるわけですけど。

 

でも、プラメ見てると、この残された1か月ちょっとをみんな本当に大切に過ごしているということが伝わってきてそれがうれしくなります。今のうちに思い出づくりしてきな! みたいな老婆心。それがWIZ*ONEにとっても財産になる。コンサート直後は「これからどうやって生きていけばいいんだ……」みたいな感じだったけど、こうやってプラメで近況報告してくれる、それだけですごい幸せな自分がいます。もしかしたらこの期間を、活動休止までのカウントダウンとして怖く思っているひとも、ほかにもいたかもしれない。でもどうでしょう、この数週間、というかコンサートから1か月間、絶やさず「供給」を続けるIZ*ONEを見て、どう思いますか? 僕は、彼女たちの今後を応援したくなりました。いまのうちにみんな仲良く思い出つくって、この黄金のように光り輝くIZ*ONEの2年半の経験を糧に、がんばってほしいと。みなさんはどう思いますか?

 

*1:あのファンたちは自分の動画が最後のコンサートの悲しい場面で使われるということを運営から知らされていたのか? と。僕はそこらへんの運営と動画提供者の間のやりとりを知らないので何とも言えません。