研ぎ澄まされた孤独

とりとめのない思考を無理に言語化した記録

【IZ*ONE】極私的ベストソング10~1位+番外編2曲

 今週IZ*ONEの活動が終了しますね。万感の思いですが、トリビュートとしてランキングを作ってみました。もちろん、IZ*ONEの楽曲はどれもすばらしく、決して重みづけ、順位づけしていいようなものではありません。そのどれもに、彼女たちは心を込めてレコーディングしてきたはずです。「この曲よりこの曲のほうが優れている」などと比較する言説は誰も求めていないでしょう。それを重々承知したうえで、それでも極私的に、あまた存在するWIZ*ONEのなかのわたし、ウン万分の1の僕が「この曲はいいよなぁ~」と思ったものを並べさせていただきました。

 

10位 We Together
 ファーストミニアルバム「Color*IZ」(2018年10月)から。とぅっとぅるっとぅーたったった、とぅっとぅるっとぅ。この楽しげな歌いだしを何回聞いたことか。リアリティ番組・IZ*ONE chuのなかでけっこうよく使われていたからか、すごく耳に残っているんですよね。

 

 そして歌詞も、サビの終わりらへんのところで「これからよろしくね」って繰り返すんですよ。そこがいいですよね。「IZ*ONEとしてこれから活動します、みなさんよろしくおねがいします」という意味もありながら、おそらくは12人のメンバーがそれぞれに対しての「これからよろしくね」というメッセージでもある。そういう、未来への希望に満ち満ちており、高校1年の4月というか、物語の始まりを予感させる曲です。

 

 いまステージの映像を見ると、みんなまだ幼い顔をしていて、それも相まって感極まってしまいますよ……

  

9位 Beware

 日本ファーストアルバムという位置づけの「Twelve」(2020年10月)の1曲目。日本語の歌詞。久々の日本でのカムバック。とにかくかわいい。かわいさに全振りした楽曲、歌詞、MV。MVもわちゃわちゃしててかわいい。イントロの奈子は日本の「KAWAII」を体現しているようですごい好き。ピンク色のアートワーク、衣装もすごくかわいい。パステルカラーの舞台にややレトロ感のあるタイトルロゴは、韓国のニュートロブームを受けているのでしょうか。BTSのDYNAMITEとの近さを感じます。

 

 それから「ガオガオダンス」ね。MVでも映ってますけど。みなさんTikTokのメンバーそれぞれのソロガオガオ見ました? ヤバいですよ。かわいすぎて。いやーそれにしても「かわいい」がつまったMVですね。

 

 同じアルバムの「Yummy Summer」については以前書きました。

  

8位 D-D-Dance

 2021年1月のシングル「D-D-Dance」から。UIが使いにくくてイライラする新興ファンダムプラットフォーム・UNIVERSE限定でMVが公開されるということで話題を呼びました。MVはめっちゃかっこいい。これまでになかったIZ*ONEの大人な魅力が出ていると思います。ガールクラッシュとはちょっと違う。ボディコンというのでしょうか、バブル期のディスコみたいな衣装が見ものです。

 

   楽曲も、最初聞いたときは「これがIZ*ONEなのか?」という違和感がありましたが、不思議とリピートしたくなる魔力があります。イェナのラップもいつも以上にマッチしていていいですよね。イントロのあのトロンとした感じも引き込まれます。2番でリズムが盛り上がってくところとか、ダンスミュージックとしてレベル高い気がします。

 

7位 Panorama

「One reeler/Act Ⅳ」(2020年12月)のメイン曲。IZ*ONEの2年半の活動の「達成」であり「到達点」、「最高傑作」との呼び声も高く、ひいちゃんをして「IZ*ONEで一番好きな曲」と言わしめた曲です(ラジオでの発言)。これまでのメイン曲の振り付けをセルフオマージュしていくというファン垂涎の演出。過去から現在に至る道のりを駆け抜けて振り返る映画のようなMVは、言葉では言い尽くせぬ深みをもっています。

 

 でですね、僕は、チェウォンがステージの右から中央に出てきて「ねまん、ぴょな、じ」って歌ってるときの振付が大好きでして。このときのチェウォンかっこいいんですよ。右腕ですごい斜め下に押し付けてるんですけど、そのときの左腕のフォルムと直列に並んでてきれいだし、あとそのときのチェウォンの衣装がすごい好きなんですよ。いいとこの私立校の制服って感じで。ネクタイがサイコー。ま、こんなのラノベやアニメの世界にしかないのかもしれませんが。それからこの時の高めのポニーテールがめちゃくちゃかわいいんですよ。

 

 いずれにしてもこの時のチェウォンが大好きすぎてなんども見返しているのですが、ついこないだ、「さくのき」でクラが当該箇所のチェウォンが好きということを言っていて完全に同調しました。そうだよね! あそこのチェウォンめっちゃかっこいいよね! ということで、下記動画をお納めください。

 

6位 Highlight

 セカンドミニアルバム「HEART*IZ」(2019年4月)収録曲。音楽のトレンドには疎いのですが、ここ数年、「サビで歌わない」系の曲が多いなーと感じていて、Highlightはまさにそれをやっている。で、踊りで魅せるのかと思いきや、かなり抑制的な振りつけで、指先まで神経を尖らせた細かい動きに注視させる(まさに「Look at me」!)ような演出にはゾクゾクします。

 

「EYES ON ME the MOVIE」で思ったことですが、この曲のイントロが流れると空気が一変しますよね。そのような強制力を持った強力なイントロのメロディがクセになります。というか「EYES ON ME the MOVIE」でHighlightのインストバージョンが使われていたと思うんですが、あれ音源化しないのかな……めちゃくちゃかっこよかったのですが。

 

 ここではニューヨークのK-CONの動画をご紹介しておきます。こんなに静かなサビなのにぶちあがってるUSのリスナーすげえ……って思いました。

  

5位 La Vie en Rose

  IZ*ONEのデビュー曲。いま見てもカッコイー。思えば、僕がIZ*ONEにハマったのもシンプルにこの曲がよくて、振付がカッコよかったからでしたね。サビの「This is my, my la la la la Vie en Rose」で、手首を腰の後ろに回してクルクルするアレです。あれに魅了されたんですよね。「K-POPってこんなに複雑な踊りするんだ」と衝撃を受けたダンスでした。ああ思い出すなあ、あのときの感動……。

 

 こないだのラストコンサートでもこれを踊っていたのですが、流石、当時よりもうまくなっているのが感じられました。余裕のある感じで踊っているというか、ムダな動きが一切ないというか、呼吸が整っているというか。疲れずに踊ってるなって感じがしました。確実に成長している。

 

 で、フルパフォーマンスの動画と同じぐらい僕が見ていたのがこのRelay Dance動画です。「Fiesta」以降出していないのですが、これ、個々のメンバーの特徴が見れて、FanCamよりも好きなんです。たとえばユジンはいつも笑顔だなとか、チェヨンのダンスは大振りでキレが良くて迫力あるなとか。僕がIZ*ONEにはまり始めた時、これを何度も見て、メンバーの特徴を知っていった、そんな思い出深い動画でもあります。

  

4位 Sequence

「One reeler/Act Ⅳ」収録。「Panorama」のカップリング的な立ち位置で、振付もメイン曲並に作りこまれています。これはなんといってもユジンのかっこよさですよね。ユジンってこんなにかっこよかったんだ……って気づかされる。マンネラインだけど、この曲ではユジンがぐいぐい引っ張っていくような力強さがある。ビジュアル面でもユジンは強い。まあ見ればわかりますよね。

 

 それから、ラストで畳みかけるようなユリ→チェウォンのボーカル。まずユリのダンスの美しさに瞠目。ユリってこんなにダンスうまかったっけ……? 明らかに、確実に進化している。めちゃくちゃ美しい。そのうえ歌がうまい。女神。

 

 そしてカメラがすうーっと右にパンして、チェウォン。チェウォン、すごい成長している。個人的な話ですが、IZ*ONEの存在を知って、最後に顔と名前が一致したのがチェウォンでした。あまり印象に残っていなかった。でもPanoramaといいSequenceといい、チェウォンの力強い(ガールクラッシュでもかっこいいのでもなく、文字通り力強い)面がよく出ていると感じます。それは歌声もそうだし、ダンスもそう。

 

 総じて、めっちゃ成長したなーっていうのを感じるカムバック「One-reeler Premier」でした。あとこんな補足で言うようなことでもないですが、曲がそもそもかっこよすぎる。ベースがブリブリに鳴ってる。

  

 

ベスト3のご紹介の前に、番外編です。

 

番外編① Love Bubble

 日本3rdシングル「Vampire」(2019年9月)収録。日本版の曲にももっと光を当てないと……ということで番外編で選出。まー目立たない曲ですよね。正直僕もそんなに再生する曲ではありません。でも日本版の曲から何か選ぼうとなると、これかなと思いました。実際メロディラインは大変イイ感じ。インスト版がIZ*ONE chuか何かで流れてきたとき、センスあるなと思いました。歌いだしの「Attention Attention」もかわいいですしね。ブエノスアイレスとかも好きですけど、まーこういうストレートな曲のほうが好き!(脳崩壊)

 

番外編② Lesson
 3月14日のIZ*ONEラストコンサート「ONE the STORY」1日目で初披露された曲。4月25日時点では、公式には曲を聴くことができません。音源化されてないのにランキングに入れるのはどうなのだろうと思い、番外編に入れました。たぶん明日、YouTubeでMVがアップロードされるんでしょう。コンサート2日目で初披露された「平行宇宙」も先週月曜日にアップロードされていたので。で、Lessonを聴いたとき、僕は確実に涙を流す。

 

   コンサートの時の感想は以前書きました。

 

3位 Airplane

「HEART*IZ」収録曲。曲全体から全面に押し出されてくる「夏」「明るい」「楽しい」という雰囲気は、おそらくはロサンゼルスで撮影されたMVのエフェクトが大きいのでしょう。そのぐらい僕にとってこの曲は、夏のイメージがつよいものです。「A-I-R-P-L-A-N-E!」ってライブで一緒に歌いたかった。

 

 このMV、ほんといいですよねえ。楽しそうな夏! とにかくこの「楽しそう」というのが3位にランクインした理由です。僕がIZ*ONEを知ったころは不正投票やらコロナやらで波乱の20年3月でした。だからこの夏のLAでの出来事って遡行的に知ることしかできないわけですよ。だからこの曲を聴くと、存在しなかった夏の思い出がよみがえるような感じがしてすごくいいんです。ひときわ輝く夏。

 

 ほら、ミンジュってピンク髪の時あったんだ! とか、ひいちゃん金髪だったんだ! とか、いろいろ「若いなあ」と思いながら見てしまうわけですが、いずれこの2020-21年も同様に懐かしがりながら振り返る日が来るのでしょう。「そうそうあのときみんなで髪染めてロサンゼルス行ってさあ……」

 

 

それからレコーディングビデオもめちゃくちゃいいので載せておきます。メガネのユジンがめちゃくちゃキュートです。

  

 

2位 Merry-Go-Round
 3枚目のミニアルバム「Oneiric Diary」(2020年6月)の4曲目。ひいちゃん作詞の曲。たぶんIZ*ONEの曲の中で一番再生して聞いた曲なのではないかな。どこか懐かしい、昔を思い出すようなメロディ……なんで? なんで懐かしいんだ? でもこれ、もう1年前の曲なんですね。

 

 とにかく一度聴いたら心をぐっとつかまれる曲です。ポイントとしては、この曲はオリジナルの韓国語版と日本語版があり、どちらも歌いだしはひいちゃんなのですが、日本語版のほうがやや声が低い感じがする。ナチュラルな声の出し方になっている感じがして、そこに注目して聞くとひいちゃんのことを分かった感じがしてなんかいい、というのがあります。

 

 

 1位とかなり悩みました。繰り返すようにランキングの順位差なんてほとんどなくて、すべていい曲なのですが。下記は以前書いた感想です。

 


1位 Slow Journey

  4枚目のミニアルバム「One-reeler/Act Ⅳ」(2020年12月)の6曲目、ラストナンバー。チェウォンが作詞作曲しました。自分自身、これを1位に選んだことに驚きがあります。しかし不思議ではない。正直、最近出た曲だから強く印象に残っているというのもあると思います。しかしどうでしょう、IZ*ONEが活動を終えようとしているいま、一番必要とされているのがこの曲だという感じはしませんか。

 

 この曲のメッセージ「ゆっくり旅しよう」は、いまや、IZ*ONEのメンバーだけでなく、わたしたちWIZ*ONEにもアクチュアルに向けられている気がしませんか。活動休止期間とかコロナとか、不満もあるのは当然だけど、人生は有限なわけで、まあ、いろいろあるなかでみんなやってるわけで、だからというわけではないけれど、「心はゆっくり行動は早く」(by ユジン)みたいな……多様な読みを誘発する曲やなと最近思いました。下記動画の10分25秒あたりからこの曲の話がされています。

 

 

 Slow Journeyも大好きな曲なので、以前ブログに書きました。

 

 ということでランキングでした。いや、改めて、順位づけなんてできませんよ! たとえばこのランキングにはファーストフルアルバム「BLOOM*IZ」の曲が一つもはいっていません。しかし当然ながら同アルバムの曲はすべて素晴らしく、たとえばオープニングの「EYES」は静かなイントロから徐々に上げていく設計が素晴らしく、ブログにも書きました。イントロ曲でブログ書きたくなっちゃうほど完成度が高いアルバムなわけですよ。

 

 イントロというくくりでいうと「Mise-en-Scene」もこないだのコンサートで初めて振付が披露されて素晴らしかったし、「Colors」も「EYES ON ME the MOVIE」でめちゃくちゃ好きになった曲のひとつです。とかとか、推したい曲はたくさんあって、どうしようもないわけなのですが、いずれにせよ、IZ*ONEの音楽活動を振り返るいい機会になりました。もう残された時間は少ないですが、こうやって粛々と振り返っていくことしかできないんですよね。