研ぎ澄まされた孤独

とりとめのない思考を無理に言語化した記録

2022年に観た映画 一気に感想書く

今年もやります。大学3年のころから映画の半券をノートにスクラップしてまして、年末にそれを振り返っています。昨年はこちらから。

 

1月3日 

「偶然と想像」@Bunkamuraル・シネマ

よかったですね…ル・シネマは初めてでした。3部構成なんですがどれも会話シーンがよかった。人間の機微というか。襞をなぞるような。すばらしい正月でした。半券はないんですが、このあと下北沢にできたばかりの「K2 シモキタエキマエシネマ」でも上映されていて、1月23日に観に行きました。

1月16日 

「スパイダーマン ノー・ウェイ・ホーム」@新宿ピカデリー

素晴らしかった。テーマ性も、エンディングも。要はヒーローの喪失をどう引き受けるかという話で、それでこれまでのマーベル作品を乗り越えるためにマルチバースが導入されてるんですよね。友人とも語りあうことができて楽しかったです。

5月7日 

「ちょっと思い出しただけ」@テアトル新宿

エモ映画。まあまあ…かな。楽しそうですねと思った。久しぶりにテアトル新宿に行けてよかった。ていうか2月〜4月は映画館行ってなかったんだ!?

5月14日

「ドクター・ストレンジ マルチバース・オブ・マッドネス」@丸の内ピカデリー

ちょっと話が複雑で難しかったというのが正直なところ…でも世間的には高評価ですよね。

5月15日

「シン・ウルトラマン」@TOHOシネマズ錦糸町オリナス

楽しかった。リアリズムの映画ではないですよね。こちら側のフィクションラインを最初にチューニングできるかどうかだと思う。

6月8日

「トップガン マーヴェリック」@TOHOシネマズ日比谷

アツかった。トム・クルーズ還暦らしい。すごいわ。脳筋映画といえばそう。なんか、心配することなく最後まで楽しめたなという感じ。まあでも振り返ってみれば何が面白かったのかはあんまり覚えてない。それはこの映画にとって悪いことではまったくない。

6月26日

「ベイビー・ブローカー」@TOHOシネマズ六本木

しっとりした映画だった。血のつながりがもたらす抗えない本能、母性…みたいなことを思った。

7月17日

「ソー:ラブ&サンダー」@TOHOシネマズ上野

楽しかった! コメディみも強いし。最後、ソーの力を子どもたちに分けるところとかもすごかった。

7月31日

「ジュラシック・ワールド/新たなる支配者」@TOHOシネマズ錦糸町オリナス

がっかり映画。オールスター勢ぞろいでパッと見はよかったのだが、ぜんぜんワクワクしなかつた。なんじゃらほい。炎の王国とかすごく楽しかったのによ〜〜

9月10日

「NOPE」@TOHOシネマズ錦糸町オリナス

けっこうな割合寝てしまったので評価できない。ジョーダン・ピールのこれまでの作品は見てきたので、たぶんあのチンパンジーがなにか人種のメタファーとかなんじゃないかとか考えたりしたんだけど、まあ、わからなかった。。だが、評価高いですよね。

10月1日

「ブレット・トレイン」@TOHOシネマズ錦糸町楽天地

これはトンチキ日本描写に納得いかなくて、見たその日にブログで悪口を書いた。

10月1日

「マイ・ブロークン・マリコ」@TOHOシネマズ錦糸町楽天地

ブレットトレインと同じ日にはしごした。原作漫画好きだったんだけど、実写もいい空気感あった。青森、東北の寒々しい雰囲気があってよかった。永野芽郁のやさぐれ演技も最初はやや違和感あったけど途中から板についてるかもと思った。

11月7日

「RRR」@新宿ピカデリー

今年ベスト。長いんだけどめちゃ面白かった。「バーフバリ」の監督。すごかったわ。これもっと話題になるべきだと思うんだけどな〜。映像の迫力ヤバいし、シナリオもシンプルでわかりやすい。

11月20日

「すずめの戸締り」@TOHOシネマズ上野

新海誠。前半のロードムービーはわりと好きだったんだけど、後半、震災が関わってきてからはなんか違くね…? と思ってしまった。「閉じ師」がちゃんと仕事してればあの地震はなかったっていうのか? とか思ってしまって。。

11月26日

「ザ・メニュー」@TOHOシネマズ六本木

シェフの「フルコース」を食べ終わるまでレストランに監禁される話。ホラー。まあまあおもしろかった。ブラックコメディとも評されるので、ガチのホラーではない。

11月30日

「MONDAYS」@TOHOシネマズ日本橋

これなかなか面白かった。ループものということで、タイムスリップSF大好きな僕としてはメガネをクイっとして「お手なみ拝見…」とせずにはいられなかったのだが、その期待をきれいに超えてくれてよかった。

12月29日

「ある男」@新宿ピカデリー

平野啓一郎原作の映画。ミステリー展開でとても引き込まれた。最後の妻夫木聡のシーン、意味深だなあ…帰りに書店で原作の最後のほうを読んでみたのだけど、あのエピローグはなかった。映画オリジナルなのだろうか?

 

合計17本。昨年は22本でした。あまりにも少ない……

社会人になってから土日に映画を見るようになって、両側に人が座っている状態で見るのがせまっ苦しくていやだなとか、コロナ始まってからはマスクが息苦しくていやだなとか、映画館でリアルな体験をすることのマイナスの面ばかりが目に付くようになって、それもあって足が伸びにくくなっているような気がします。

あとはミニシアターに全然行かなくなりましたよね。わりと世間の評判が確定した大作を狙って見に行っているような気がする。なんとなくですが、来年はむしろサブスクの映画やドラマでブックマークしたままの作品を消化する1年になりそうな気がします。

とはいえ「昔はいっぱい映画館に行けたのになあ…」と後ろ向きに捉えたくはなくて、むしろ時の洗礼を受けて評価の定まった名作をインプットするーーいや、楽しむ転換として捉えたいと思っています。