靖国についての文章を書いているときに*1、こんなことを思い出していました。
先日の朝まで生テレビ(収録だったので全然生じゃないんですがそれは置いとき)、でのことです。この日は長崎に原爆が投下された日ということもあり、戦争がテーマでした。それで、ジャーナリストの山際澄夫さん(かなり右寄りの人です)は「慰安婦の強制連行はしなかった」「大東亜戦争はやむを得ず開戦した」などのことをかなり大声で主張していて、彼の隣に座っている思想家の東浩紀さんは頬杖をついていたんですね。
で、東さんは話を遮られたり隣の山際さんの吠えがうるさかったりで閾値を超えたんでしょうか、尖閣諸島の話で山際さんが喋っているとき、急に反撃を始めたんです。
早口でしかも録画もしてなかったのでうろ覚えなのですが、内容はこんなでした。↓
東「山際さん尖閣を守れ守れって言いますけど、じゃあそれでこの問題は解決するんですか?(半ギレ)」
山際「解決も何も、守りつづけなきゃだめですよ自国の領土なんだから(半ギレ)」
東「いやだから、政府が尖閣をしっかり守りつづければ、そうすれば中国は何も言わなくなるんですか?って話ですよ。それで本当に解決するんですか?(半ギレ)」
山際「解決する必要なんてないんですよ、とにかく守ることが大事なんだから(半ギレ)」
東「解決する必要なんてない? それは大変なことだ、これは大変なことですよ田原さん(半ギレ)」
これを聞いて、ああ確かにそうだなあと。そしてこの話は、靖国問題にも通底しているなあと感じたんです。いわゆる保守系の人たちは、日本の首相は堂々と靖国に参拝すべきだと主張し続けています。ところが首相が堂々と参拝したって、中韓は反発を継続するだけです。むしろかえって反発力を高めてしまうかもしれない。それを考慮して、安倍首相も今年は参拝しないって言ったんですよね。
ここで言っておきたいんですが、べつに僕は「首相は参拝すべきではない」と考えているわけではありません。そんなの人の勝手ですから、行きたければ行けばいい。ただ、公人として行くのはどうなんでしょうかね。なんか仲間を引き連れてぞろぞろやってきて、値の張る花束を献じて、いったいそれになんの意味があるんでしょうか。僕は国内のそういう人々に対するパフォーマンスとしかとれません。
参拝ってそんなに厳格な手続きで行くものですか?
※8月13日追記
先日の朝生のアーカイブを探してたら、ありました。これ↓
2013-08.10 生 2 投稿者 kigurumiutyuujin
30分あたりから話題にしたシーンです。本文のと全然台詞違うんですけど、内容はだいたい合っていると思います。