研ぎ澄まされた孤独

とりとめのない思考を無理に言語化した記録

JALファーストクラス搭乗記 羽田→伊丹(大阪)約3.5万円

ファーストクラスに乗ったことはあるだろうか。僕はある。しかも日本が誇るフラッグシップキャリア・JALでね。

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ファーストクラスの客及び上級会員のみが入ることを許される「ダイヤモンドプレミアラウンジ」

 

まあ、とはいえ国内線なので金持ちじゃないと乗れないというわけではない。今回は、羽田から伊丹という最短区間で搭乗。たった1時間ぐらいのフライトだが、国内線にもかかわらず機内食が出る。最短ということは一番安い区間ということなわけで、試しにチケットを取ってみた。ただ土曜日の昼間ということで、3万4250円もした。もっと早期に、空いている日に予約していれば安くなっただろう。果たしてこれに見合ったサービスなのか?

 

まず、先ほどのダイヤモンドプレミアラウンジから。ビールが飲み放題。左からプレモル、エビス、ハートランド、一番搾りプレミアム。f:id:liefez:20201011151213j:image

通常ラウンジの「サクララウンジ 」よりもハイレベルなラインナップだ


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必然的に、バエる。

ハートランド久しぶりに飲んだけど美味しかった。麦感が強いというか……

 

同じく食べ放題のおにぎりやロールパンなどもつまみ、くつろぐ。コロナ前はカレーパンやスープなども提供されていたようだが、いまはない。ゲートへ向かう。

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ファーストクラスの客は優先搭乗となる

 

優先搭乗っていいことのように言われてるけど、別に得しないよなーといつも思う。できればギリギリまでラウンジでダラダラしていたいものではないだろうか。

着席すると、アテンダントの方が「〇〇さま。本日担当いたします〇〇です。よろしくお願いいたします。新聞など何か読まれますか?」と丁寧にお声がけくださる。これはセレブな気分だ。「大丈夫です」と断り、手元にあるメニュー表を熟読。
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JALオリジナルの日本酒、シャンパン、「森伊蔵」など各種アルコールも充実。「スカイタイム」というキウイジュースを選択した

 

なお座席はこのようになっている。横にも広いし、前方にもかなりのスペースがある。

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広い

 

背もたれのリクライニングもかなり倒れるし、レッグレストを伸ばすと脚もラクだ。後述するように時間があまりないので存分にくつろげなかったのが残念。

 

しかし離陸するときは結構いいなと思った。慣性の法則で背もたれに圧力がかかるが、肉厚のシートが優しく包み込んでくれ、とても気持ちがいい。稀有な体験だった。で、水平飛行になるやいなや、機内食。
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国際線エコノミークラスでは見られない豪華さ

 

メニューによれば、「和牛芋煮」、「俵ご飯」、小鉢は「なす味噌」「氷頭(ひず)なます生姜入り」、茶菓は「月化粧(青木松風庵)」。茶菓を除いて729kcalとのこと。

 

ご飯は温められているが、和牛芋煮は短区間ゆえ常温での提供とのこと。しかしめちゃくちゃうまかった。こんなにうまい牛肉は久しぶりに食べた。味付けが最高にいい。あったかご飯が進む進む。ご飯は「米作りの伝統を極めた、革新の品と質。新潟米『新之助』」とある。f:id:liefez:20201011151228j:image

JAL製(?)割り箸と、背後でボケている鶴の箸置きにも注目しておきたい

 

CAさんとの対話を楽しむ

これがJALクオリティか

のんびり味わっていると「みなさま、本機はあと少しでシートベルトサインが点灯します」とアナウンスが。うそだろ早すぎる……そう、フライト全体は1時間とはいえ、水平飛行時間は20分ぐらいしかないのだ。急いで食べ、茶菓はポケットに忍ばせ持ち帰りにする。

 

アテンダントさんが来られ、「お食事いかがでしたか?」「ええ、おいしかったです」「食後にお飲み物は飲まれますか?」「いえ、けっこうです」「富士山ご覧になれましたか?」「いえ、ちょっと見えなかったんですよね」「申し訳ございません……ちょっと今日は雲が厚いようですね」

 

謝ることではないですよ、と思いながら、終始にこやかな笑顔で話してくれたアテンダントさんにとても気持ちが良くなった。これがJALの最高峰のサービスか!  マスクしてても分かる「目元の笑顔」を徹底している。すばらしい。素直に感心した。

 

そして伊丹に到着。「金木犀の香る季節となりました……非常に気持ちの良い気候です……コロナ禍のなかですが、充実した週末をお過ごしください」
というようなアナウンスがされていた。こうした気の利いた言葉はLCCにはない。別にファーストクラスじゃないと聞けないアナウンスではないが。こういうところでJALさすがと思う(ANAはどうなんですかね?)。

 

そういえばJALって最近「Ladies and Gentlemen 」という呼びかけをやめたということでニュースになったけど、そのあたり注意して聞くのを忘れていた。というかそもそも、英語のアナウンスってしてたっけ?  何もかもが曖昧ななか、エコノミークラスに優先して降機した。優先搭乗よりもむしろスムーズに降機できることのほうがメリットに感じた。

 

これで3万4250円の価値があるかどうか。僕はあると感じた。初めてだし、いい経験をさせてもらった。機内食も大変美味しかったし、もう一回乗りたい。ただ、たぶん今後は羽田伊丹間では使わないだろう。機内食を平らげるのも忙しいからね。

 

ちなみに細かいこととして、低反発のクッションが置かれているのがとても助かった。最近腰痛に悩まされているので……

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これがあることで座り心地がかなり違ったぞ!

 

次回、大阪1泊カレー屋巡り編。