去年の9月、長野に1泊2日で旅行に行った。軽井沢でも松本でもなく長野。
行きは高速バス。池袋のサンシャインバスターミナルで朝8時半に乗った。
途中、サービスエリアから望む湖(何湖かは忘れた)。
渋滞にハマり、予定から1時間ぐらい遅れて5時間ぐらい乗った。運賃2800円の代償。
長野駅前に到着。駅直結の商業施設がかなり栄えている。書店、無印、スタバ、レストラン……お腹が空いてたのでポムの樹でオムライスを食べた。
で、善光寺に参る。
長野市といえば善光寺らしい。ホームページによれば、1400年の歴史があるそうな。すさまじく由緒ある寺だ。
長野駅から長野電鉄で最寄駅に行き、地上に出る。電柱の多い、なんてことない街の景色だ。
だが少し歩くと人が増えてくる。参道はこの賑わい。
9月なので当然暑かった。両側の店々は抹茶アイスを売ったりしていた。
これが本殿。
お参りした。
近くに、お守りを売る自動販売機が置いてあっておもしろかった。自動化されると微妙にオーセンティックみが揺らぐ感じがする。
近くに広い庭園があったので写真を撮った。
暑かったので自動販売機で缶のコーラを買って、東屋で飲んだ。蚊が飛んでいた。
もう陽が落ちる。
今日の宿へ向かう。
JALシティに泊まったのだが、すみません、カメラロールを探っても写真がありませんでした。外観も部屋の中も撮ってなかった。でもまあJALシティはどの地域でもいいホテルですよ。ビュッフェの朝食には長野の郷土料理(野沢菜とか)が出てたと記憶しています。日曜から月曜だったこともあり、7500円ぐらいでした。
いざ絶景駅
善光寺からホテルにチェックインして少し休んで、夜中に出かけた。目的地は、姨捨(おばすて)駅。長野の絶景スポットとして知られている。
紙のきっぷを買い(Suica非対応路線)、長野駅からJR篠ノ井線で30分。スイッチバックして停車。*1
夏の夜の山。
山小屋みたいな駅舎。柱や梁に蜘蛛の巣が張っている。ほこりっぽい。きっぷを入れるボックスにきっぷを入れる。
この何もない駅にたくさんの人が降り立つ。その理由は……
この景色だ。善光寺平と呼ばれる長野の盆地を一望できる。日曜の夜だし、大都会のような光はない。だけどこの日は9月15日、中秋の名月の日だった。
雲に隠れてもなお輝く。
長野駅に戻る。駅前はけっこう栄えている。東京で言えば北千住ぐらいはあるんじゃないか。どこかで一杯飲んでホテルに帰ろうかと思ったけど、1人で入る勇気がなかった。結局、コンビニで何か買って部屋で食べて寝た。
翌日
善光寺へ続く川を登る。
目的の長野県美術館。
じつは善光寺のすぐ裏にある。
設計は宮崎浩という人。2022年の「日本建築大賞」に選ばれたらしい。
ガラスがキレイ。
水盤がキレイ。
山の斜面に建っていて、水が流れている。
上から見下ろす。
右の通路は関係者用口につながっているので、一般人からしたら行き止まり。
ポケモンだったらわざマシンとか置いてありそうな小道だ。
なかもガラス張りで開放感がある。夏の光がたっぷり。
で、僕が行った時はジブリ展をやっていた。すごい人で賑わってた。
入ってすぐ、実寸のネコバスがいて、実際に乗ることができた。モフモフだった。なんで写真撮ってなかったんだろう。
サツキとメイが住んでた家。
湯婆婆の部屋。
あとはセルアニメと3DCGアニメの作り方の違いがパネル展示されていたり、宮崎駿のジブリ美術館のアイデアスケッチとかがパネル展示されていた。
外に出ると、「霧の彫刻」が始まっていた。涼しい…笑
こういうインスタレーションらしい。
夏……
美術館の中のメシ。
腹ごしらえして、併設されている東山魁夷美術館に入る。渡り廊下で繋がっている建物で、本館の後に追加で建てられた。
設計は谷口吉生。じつはこの建物目当てで長野に来た。谷口吉生好きなので…ホームページによれば、「作品の額縁になるような建築」を目指したのだと。
充実の展示室を抜けると、このようなラウンジに出る。すごいキレイ。
水盤が反射する光が天井でたわむれている。
アメリカの富豪の家みたい…
この細い柱は谷口吉生の建築でよく見る気がする。
外観。
ほかにもたくさん写真撮ってしまった。月曜日に来たのは大正解だったかもしれない。日曜日だったらもっと混んでいたはず。
ポッドキャスト聴きながら街のほうにぶらぶら歩く。昨日も通った道だ。
本屋を物色したりしていたら夕暮れ。
手前にビル、遠景に山という景色はいいね。東京は関東平野が広すぎてどこまでも人工物がスプロールするような怖さがある。山がいつも見守ってくれてる安心感、いいよね。
いい旅でした。
*1:スイッチバックとは何か、なぜスイッチバックする必要があるのか知りたい方は、YouTuberのスーツさんの動画をご覧ください。