今日も仕事が、というか、会社にいるのが疲れた……
電車に乗るのも面倒くさい。横になりたい。
ググったら、前から一度行ってみたかった「ファーストキャビン」が新橋から徒歩10分ぐらいのところにあるそう。しかも開業5周年を記念し、期間限定で「ファーストクラス」に3000円で宿泊できる(2020年11月15日まで。HPからの予約のみ→プラン検索|ファーストキャビン公式サイト)。
3000円でファーストクラス。行くか……
新橋駅は賑やか
そそられる路地
何だこのそば屋……きになる……
生野菜そば。あっさり。夏に食べたい。いい店だが、駅からやや離れている
虎の門ヒルズに向かって歩いていく(写真は新橋方面)
到着した。虎の門周辺ってなんか寒々しいんだよな。人は集まってるんだろうけど、人間の息遣いが聞こえないというか。飲み屋とかもあんまり見かけないし。そういうところにファーストキャビンはある。これをアクセスがいいととらえるかは人それぞれだろう。
チェックインした。フロントは1階ではなく6階にある。雑居ビルのネカフェか?
ここから先がキャビンルーム
人気(ひとけ)がない……
入室した。部屋が広いとか狭いとかっていう感想はとくにない。カプセルホテルみたいなものだと割り切っているので。
それよりも気になったのが、音だ。各キャビンにはカーテンがかかっているだけ。それは普通のカプセルホテルとかドミトリーと同じだが、なぜかカーテンの上部分が開口している。そのため周りの音がよく聞こえる。
それにこのキャビンルーム、とても静かなのだ。いや、静かすぎる。飛行機の中と違って騒音はまったくない。だからこそ、自分が立てる物音がとてもよく聞こえるし、カーテンの外にいる人にも良く聞こえることだろう。
カーテンの上部分が開いている
体を休めるのには全く問題ない。広くて着替えも楽。だが、それとリラックスできるかどうかは別だ。大きく開いたカーテンの上部、一挙手一投足の音に緊張するほどの静けさ……
まあ、とはいえ僕が泊まった日はほとんど宿泊客がいなかったので、そんなに気を遣うということはなかった。また、ベッドも僕好みの硬めマットレスで大変感心した。ただ、長辺の長さがやや足りないかな。175センチの自分はただ寝る分には問題ないが、うつぶせになって腕を上に伸ばして寝る、というスタイルを取るのは難しかった(普段そういう寝相なので……)。
フロントでイヤホンをもらうことができるが、これはエコノミークラス品質だ
注意点多数
普通のホテルとは違う
注意点だが、キャビン内での飲食は禁止されている。お茶を飲むぐらいなら許容されるだろうが、晩酌をしようとしている人はその点気を付けた方がいい。一応、フロントのある6階に食事スペースがあるのだが、ここも静かすぎる。一人で飲むのは雰囲気的にいやだ(照明も明るいし……)。僕は徒歩5分ぐらいのところにある港区立南桜公園で氷結を飲んだ。
それから館内のエレベーターだが、防犯上の理由なのかもしれないが、いちいち6階を経由しなければならないという謎システムになっている。たとえば僕が泊まった5階から1階に降りるには、まず6階まで上がり、そのあと1階に降りなければならない。5階で乗って1階のボタンを押すと「その階には止まりません」とアナウンスが出る。謎。階段で降りようとするも、3階より下に続く階段はなく、行き止まりになっていた。帰りも同様で、1階から5階まで直通運転はしてくれない。一度6階に上がってから、5階に戻る必要がある。
そんなわけで備え付けのパジャマというか館内着に着替えて寝た。寝る時の注意としては、まず、23時過ぎになって入ってくるお客の足音が聞こえてくる。場所柄、終電を逃して宿泊するという人もいるのかもしれない。気になる人はフロントで耳栓をもらうとよい。
それから、室内には常時、けっこう乾燥した空気が送られてくる。換気の一環なのかもしれないが、喉が弱い人はマスクをするなりしたほうがいい。
で、翌朝、男性限定の大浴場に入った。けっこう広かった。ただお湯はかけ流しじゃなくて張ってあるだけ。僕以外誰もいなくて研ぎ澄まされた静寂がそこにあった。
チェックアウトして外へ。すぐビルが見えるなあ……虎の門に向かうサラリーマンの大群をかき分けながら(いやべつにかき分けるって程の数ではないが)、新橋に向かう。
通勤電車に乗るのも嫌だし、職場に近すぎるのも嫌だ。要するに労働は悪
繰り返すが、ファーストクラスキャビンに3000円で泊まれるのは期間限定で、通常は4200円ぐらいするらしい。まあ、都心のホテルにしては安いといえるかもしれないが(大浴場まであるのはなかなかないだろう)、他方、ふつうのホテルとは違う点もあるということは心づもりしておいたほうがいいだろう。