研ぎ澄まされた孤独

とりとめのない思考を無理に言語化した記録

【往復1万円】東京↔仙台日帰り旅行 牛たんと街歩きを楽しむ

11月7日(土)、仙台に日帰り旅行に行った。牛たんを食べて、街歩きをして帰った。えきねっとの「お先にトクだ値」を利用したら往復1万円でできたので、紹介したい。

 

行きは新幹線。7時32分、東京駅発のはやぶさ5号に乗る。

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奥は秋田へ向かうE6系。かっこいい


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朝ごはんとして「鮭はらこ弁当」を購入。いくらも焼じゃけもフレークもたくあんもすべてがしょっぱい

 

仙台までは約1時間半の旅だ。上野、大宮を過ぎると仙台までノンストップ。早い。で、仙台駅に到着。あっという間で、あまり旅してるという感じではない。でも初めての仙台。
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まだ9時である。とくにどこに行くとか予定を立てているわけでもない。朝ごはんも食べたばかり。とりあえず、駅ナカの書店に入ってみた。予想通り、伊坂幸太郎の棚があった。絶対伊坂推してると思ってたんだよなあ、仙台の書店。見れて満足。
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某所から撮影。仙台駅の前はペデストリアンデッキが発達している。iPhoneの超広角レンズでは収まりきらないぐらいの幅・奥行で広がっている。確か『ラッシュライフ』とかでこのペデストリアンデッキが出てなかったっけ……うろ覚え。
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駅前の俯瞰に満足し、実際に街に足を踏み入れる。うん、都市って感じだ。店がたくさん集まっている。そりゃそうか。

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こんだけ都会だったら不自由しないかもな。東京までも新幹線で1時間半だし。でもそれは名古屋も同じか。名古屋と仙台だったらどっちか。うーん、難しい問いだ。

 

商店街を抜けると山が見えた。紅葉で色づいているではないか! しかも歩いて行けそうな距離だ。仙台、面白いところだ。歩いてみる。

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坂道を登る。これがけっこうキツい。しかも「熊が出る」という看板を目にし、怖くなる

 

そして登頂!
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いやー大変だった。軽く息切れした。アスファルトの坂道とはいえ登山だ。まあ急いで登りすぎたというのはあったかな。でも道中デカいクモが巣を張っていたりして気持ち悪いので、あんまり足を止めたくなかった。

 

平らなベンチがあったのでそこに仰向けに寝転んだ。時刻は11時過ぎ。暖かい日差しが注ぐ。息を整える。太ももに乳酸が溜まっている。

 

ここは青葉山公園といい、伊達政宗の騎馬像がおいてある。一応、仙台の観光地として知られている場所だ。というか仙台の観光地ってこれ以外になにがあるんだろう。松島はちょっと離れているよね。
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とくに興味はないが写真を撮って実績解除

 

で、下山。公園の入り口にバスが止まっていた。そりゃあバスも通っているわな。でも意外と歩いて下山していく人は多かった。
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登りとは別のルートを行ってみる。写真じゃ伝わらないが、やけに道が広く、人もおらず、どこに続いているのかいささか不安になるようなルートだった

 

で、美しい広瀬川を渡る。この時間になるとけっこう人も多くなっていた。みなあの政宗公を見に行くのだろう。でもそれ以外にも、自然をスケッチする老人などもいた。新宿御苑とかにもそういう人いるよな。
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僕も昔、新宿の汚い街を素人の手つきでスケッチしたことがあったけど、風景画を描くのは楽しい。写真と違って勝手に要素を足したり構図を変えたりできるからね。

 

街に戻る。おなかが空いて仕方がない。
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やっぱり牛たんでしょう。しかしどの店がいいとかわからないので、なんとなくきれいそうな外観の店に入ってみた。利久という。
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ふつうの牛たんとみそ焼きのミックス。3000円ぐらいした。高い。でもやわらかくてめちゃくちゃうまかった

 

注文を待っている間にググったら、利久は東京にも店があるらしい。ま、地方のおいしい料理屋というのはそういうもんだ。そんなこといちいち気にしていたら身動きが取れなくなるだけ。

 

旅行では、東京にいるだけでは得られない「きっかけ」を得るということも大事なことである。僕は東京で牛たんを食べたことはほぼないが、今後はランチの選択肢に牛たんを積極的に取り入れ、食生活を豊かにしていくことだろう。

 

で、商店街を歩いて、金港堂(書店)に入る。1910年に創業した、仙台の歴史ある書店だ。
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名前は知っていて、前から行きたかった。味のある内装。レジの上には「お勘定場」という札が下がっている。雑誌の棚に「ヤング誌」というカテゴリ分けがされていて、そこには『サファリ』『ポパイ』『ターザン』『ブルータス』などが陳列されていた。

 

階段を下りて地下に行くのだが、その階段に、仙台出身作家の本を紹介するポスターなどが貼られているのが印象的だった。地下はマンガ、学参、学術書などが並んでいた。静謐な空間だった。

 

間違いなく街の本屋だ。

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とくに目的もなく街をぶーらぶら。街の構造がいいとか面白い建物があるとかそういうことはなく、普通に都市なので、イヤホンを付けてラジオを聞きながら歩いた。

 

アニメイトやタワーレコードなどが集まっているビルがあり、そこのフロアを回遊した。若い人たち、とくに女性が集まっていた。地方都市でこういう若者向けのショップを見かけると、いつもなんかとても嬉しくなってしまう。ああ、地方にも若者がいて、同好の士がいるんだ、という……東京中心主義的な見方かもしれないが。

 

そのビルの屋上に行ったら、小さな野外ステージや庭園などがあり、とても豊かな空間だった。

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仙台駅の東側のほうにも行った。道が大きくて殺風景な感じはあるが、確かに都会だった。大きなディスプレイがビルにあって、今週のヒットチャートみたいなのを紹介していた。1位はIZ*ONEの「Beware」で、曲のサビが流れてきたときにびっくりした。電車まで時間があったのでレッドブルを飲みながらペデストリアンデッキのベンチに座っていた。

 

さて、帰りの電車だ。時刻は16時ごろ。特急ひたち26号。震災の影響で2020年3月まで不通だった路線。
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さっそくビールを開け……
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駅で購入した牛たん弁当に手を付ける。弁当屋においてある牛たん弁当の種類があまりにも多く、それぞれどのような特徴の違いがあるのかわからず、比較検討できるほどの見識がないため、なんとなくパッケージが高級そうなものを選んだ。そしたらそれは昼に食べた利久の弁当であった。
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ひもを引っ張って加熱し、パカっと開ける。おいしそう! 
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実際ウマかった。肉が本当に厚切りで、柔らかく、ジューシー。つまり、「店で食べたのと同じ」……これはすごい。弁当なのに味が落ちてない。しかもつけあわせの薬味的な「南蛮唐辛子」(写真右上)もとてもいい。これを牛たんに載せて食べるとサイコーだ。もちろんビールにも合う。

 

途中駅、「相馬」「原ノ町」「浪江」など、震災関連で聞いた街の名前が出てきて、あれからもう10年が経とうとしていることに気付く。そこにもう今は特急が走っていて、それに乗っていることに妙な感覚を覚える。

 

また、「夜ノ森」という駅に強烈な憧れを抱きつつ通過。

 

で、20時36分に上野着。長い。仙台から4時間20分だ。新幹線なら1時間半なのに……車窓の景色を楽しめればよかったんだが、すぐ暗くなってしまったからなあ。進行方向左側だったので津波の跡とか見えたのかもしれない。f:id:liefez:20201107193633j:image

 

お金のことを確認しておくと、行きは新幹線で5600円。帰りは特急ひたちで4640円。合計で1万240円。いずれもえきねっとで「お先にトクだ値」の「トク50」を利用して購入した。通常の半額だ。

 

トクだ値は乗車日の13日前までの予約で適用可能。キャンセルはタダという驚異のサービスなので、とりあえず予約してしまうのがいいと思う。ちなみに特急ひたちは土曜日の座席はかなり早い段階で埋まっており、予約が困難だった。今はどうかわからない。

 

今のところトクだ値は3月いっぱいまでやる予定のようだ。それまでにGoToが復活するかどうか。