研ぎ澄まされた孤独

とりとめのない思考を無理に言語化した記録

街での小さな、ほんの小さな会話

人との会話全般が本当に苦手でした。年齢の離れた人との会話は特に苦手でした。会話は基本的にスタミナをすり減らす行為であり、自分から進んでするものではないという認識がありました。しかし最近、その認識が春先の雪のように溶けつつある、そんな感じがしています。27歳にもなって何を…という情けなさもありますが。

●CASE1

金曜日、久しぶりに皮膚科に行って処方せんをもらいました。最寄りの薬局で薬をもらうのですが、その時に、いま別の薬を毎日飲んでいるということを思い出しました。先週、耳鼻咽喉科で鼻詰まりを診てもらった結果、アレルギー性鼻炎と診断され薬をもらったのです。飲み合わせの問題とかもあるかもしれないと思い、薬剤師さんに言ってみました。

「実はいま、こういう薬を飲んでいるんですが…(スマホ画面を見せる)」

「ああ、アレルギーのお薬ですね。これなら一緒に飲んでも大丈夫ですよ。教えてくださってありがとうございます😊」

「わかりました!」

ちゃんと言った結果、その行為を感謝され、よかった〜、と思いました。

●CASE2

今日、下北沢に新しくできた映画館・K2に行ってきました。

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新しくてきれいなシートに座るのですが、その後、上品そうな壮年の夫婦がやってきて、僕の左隣に男性、右側に女性が座りました。仲良さそうに会話していたのに、僕が真ん中にいるせいで分断されてしまいました。ネットで僕がチケットを取った時は、確か、既に両側の席は埋まっていました。つまりこの夫婦は意図的に一つ席を空けて予約していた。……おかしい。仲の悪い夫婦には全く見えない。右隣の婦人に話しかけました。

「あの、よければ席替わりましょうか?」

「いいんですか? ありがとうございます😊」

「いいえ」

話を聞くと、どうやら映画館では昨今の事情を鑑み席を一つ空けて予約しなければならないものだと勘違いしていたそうです。なんと思慮深い!  にしても夫婦で映画を見にきたのに間に知らない人が座ってるのはきまり悪いですよね。そういうわけで、僕が席交換を申し出たことに対し感謝の言をいただきました。

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こういう小さな、ほんの小さな会話を大切にしていきたいと思います(作文感)。