研ぎ澄まされた孤独

とりとめのない思考を無理に言語化した記録

【東京↔札幌日帰り】ザンギ・海鮮・スープカレーを食べる【往復2万円】

11月3日文化の日、往路でアクシデントが生じたものの*1、無事新千歳空港にたどり着いた。目的は、10月に行った北海道周遊旅で全然楽しめなかった札幌でグルメを楽しむことだ。往復2万円、日帰りで札幌を満喫するプランをご紹介する。
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ショッピングモールみたいな吹き抜け構造でワクワクする。上層階には映画館と銭湯(!)がある 

 

実績解除

まず最初の目的であるスープカレー屋を覗くと、朝なのに混んでいた。スープカレー屋は当然市内にもあるが、ちょっと混んでそうなんだよな。ま、帰りに食えばいいか。しかし朝から何も食べてないのでおなかが空いている。ラーメンという気分でもない。

 

適当に海鮮系の店に入る。さすが北海道の玄関だけあって、海鮮の店は多い。

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居酒屋っぽくて、朝から飲む団体もいた

 

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漁師の船上まかない丼。1730円。人気らしい

 

添付される卵の意味はよく分からなかった。すじこがプチプチしていてよかった。おいしかったが、卵によってすべてが絡み合い、それぞれの素材の味はよくわからなかった。とりあえず、札幌で海鮮を食べるという実績は解除した。

 

で、快速エアポートで札幌駅へ。約12分間隔で毎時5本も走っている、便利な路線。普通車なのにロングシートではなく進行方向を向くシートが備わっており、快適。新しい車体では輸送量を増やすためにロングシートになっているらしい。大橋敏夫氏の「イランカラプテ」の自動放送に驚く。氏のアナウンスは旅情があっていい。あの旅がフラッシュバックする。

 

「終着、札幌です」。
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駅周辺の書店をめぐる。駅構内の札幌弘栄堂アピア店(地下ショッピング街、小さい。いかにもエキナカの書店という感じ)、三省堂ステラプレイス店(おしゃれ、よくある女性向け商業施設に入っている書店という感じ)、札幌弘栄堂パセオ西店(飲食街にある、開けていて入りやすい、文庫の展開がよかった。北海道開拓の厳しさを描く吉村昭著『赤い人』が仕掛けられていてつい買ってしまった)、南下して文教堂札幌大通り店(2階建て。道は狭い。こういう書店、いい。好き)を回った。

 

有名デカザンギ定食

次の目的はザンギ。盛りの良さで有名な中華料理店・布袋へ。14時ごろでも並んでいたので、大通り公園などでダラダラする。しかし寒い。歩いていれば大したことないが、ベンチに座っていると体温を持ってかれる。ぐるぐる散歩して、15時ぐらいにやっと空いていたので入店。

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ザンギ定食B。930円。ザンギ定食Aはマーボ豆腐がないかわりにザンギが7個もつく


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ザンギが4個。一個がかなりデカい。ザクっとしててジューシー。麻婆豆腐もサイドとしてちょうどいい辛さ! これは米が足りない。十分おなかいっぱいになるけど


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店員さんが愛想よくてビビる。テイクアウトのお客さんも多く来て忙しそうなのに、接客のレベルが高い

 

有名店のザンギを食うという実績も解除。あとはみそラーメンかスープカレーなのだが、みそラーメンはもうちょっと寒くなってから、雪の降る夜などに食べたい(コロナも加速してきて今やなかなか難しそうですが……)。おなかいっぱいなので、空港で考えた通り、やはり帰りに空港でスープカレー食べることにしよう。

 

それまで散歩。
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狸小路商店街の一角にある、心惹かれる雑居ビル的空間


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長い長いアーケードの端っこ、二条市場の近く。ここも観光客がにぎわう場所らしい。どこか寂しさや悲しさを感じる秋の夕暮れだった


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川沿いから札幌のテレビ塔。上に上ることもできるようだが、寒くなってきたしやめる


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時計台。ガッカリ名所と言われているようだが、十分立派に感じた。しかし内部の見学は足も疲れてきたのでやめた


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旧北海道本庁舎。いわゆる赤レンガ。北海道周遊の時は通り掛けに写真を取るしかできなかった。中を見学したが、立ち入りできる区域が全然なくてややガッカリした

 

そのあと、札幌駅横の紀伊国屋(2階建て、かなり広い。駅の真横にあるのは便利だな~)を巡回して、また快速エアポートで新千歳空港へ。

 

微妙極まりないスープカレー

時間には4時間ぐらい余裕があったので、展望台に行った。
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写真じゃ全然表現できてない。めちゃくちゃきれいだった。無数のガイドランプが地平線まで広がっているようだった。こんなにきれいに駐機場というか発着場が見える空港なかなかないんじゃないか。しかしこの展望デッキ、冬場は開放していないとのこと。雪のせいか。北海道特有の事情だ。

 

晩飯。朝並んでたスープカレーの店に行ったら、長々と列ができていた。そりゃ、帰りの時間帯のほうが混むか……あきらめる。それで、もう一つあるカレーの店に入った。

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一応スープカレーも出している、地味な雰囲気の店

 

この店について語る。店内は明るいけど、BGMとかも流れてない。数少ない客の食器の音だけが聞こえる。なんか、木のテーブルの感じとか、総合的にふつうの街のカレー屋さんみたい。カレーの味も極めて地味。ボンカレーをシャバシャバにした感じ。具もあんまり美味しく調理されてない。カレー汁が少なくてご飯があまる。なんなんだよもう。でもサッポロクラシックのジョッキが380円というのはたぶん空港内レストランで最安。注文しなかったけど。
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スープカレー、1500円という空港価格。スプーンなどの食器を奥にした状態で配膳されたのが気になったよ

 

水を飲み干したらちょうどそのタイミングでお姉さんが「お水いかがですか?」。いえ、結構です。にっこりして接してくれた。それだけでいい店じゃん、と評価を覆した。

 

店を出て振り返る。「スープカレー専門店」「お急ぎの方どうぞ!」との看板。スープカレーを出してる店はレストランフロアにはここともう一店しかない。もう一店が先ほど触れた人気店で、「lavi」という。札幌を去る前に名物のスープカレーを食べておきたい、だが列には並びたくない……そういう需要に応えているから潰れないのだろう。いやはや。それにしても「お急ぎの方どうぞ」は情けなくないか(いや、たんにウチは提供が早いです、という意味にすぎないのか?)。

 

カレーに満足しなかったのは確かなので、その後もラーメン屋とか海鮮の店を物色した。だがなまじお腹いっぱいなためか、どこも食指をそそられなかった。足が疲れただけだった。さらに「ソフトカツゲン」が飲みたくてお土産フロアなどをひたすらウロチョロするが、どこにも見当たらない。ローソンがどこかにあるようだが見当たらない。足が疲れた。

 

出発まで2時間あるが、保安検査場へ。めっちゃ並んでいた。入って、ANA FESTAでかにといくらの「石狩鮨」とサッポロクラシックを買った。シックラはやはりうまい。寿司はまあ、弁当だからね。ルービーが沁みる沁みる……

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サッポロクラシックを飲む、実績解除

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プラスチックの容器に詰められたかにといくら。北海道の風味というものはとくにない

 

で、その後ゲートの周りをウロチョロしていたら、BLUE SKYでソフトカツゲンを売ってるのを発見した。空港は奇跡を起こす。f:id:liefez:20201107193038j:image

歩き回って、最後の最後で手に入れた!

 

ストローを挿して飲む。俺はこれ好きだな。ヤクルトをさらに駄菓子っぽくしたというか、なんかチャチな甘さ。水飴っぽさ。いいぞこれ。

 

で、予定通りAIR DOで帰った。
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見出しに往復2万円と書いたが、冒頭でも言った通り往路でアクシデントが発生し、3万円になってしまった。ただ予約したチケット通りだと2万円なのでこのままにしておく。まあ、初めて札幌を楽しむんなら1泊すべきだとは思うけどね。日帰りでもそれなりにグルメを楽しむことはできるということで。布袋は15時すぎに行きましょう。